Column 連載

編集ハート・ロッカーズ

第5回:「下積みをしっかりやった方が、よっぽど効率が良い。今、仕事がすげー面白いです。」ノオト・朽木誠一郎【前編】

恩納力(株式会社AbemaTV)

ネットメディアの編集者って、一体どんな戦場で戦っているのか……?『AbemaTIMES』の恩納力さんが、最前線で活躍する編集者の「リアルな声」を聞き出すこの連載。3人目のゲストは、『LIG』の編集長を経て、現在は編集プロダクション・ノオトでご活躍中の朽木誠一郎さんです!

プロフィール

恩納力
恩納力

3度の飯より仕事が好き!仕事は断らないプロ社畜です。ブラック企業や様々なダーティー&ハードワークを経て、2016年4月から株式会社AbemaTVに入社。やっと試用期間が終わりました。好きな言葉は「最低でもランナーを進めろ」。好きなプロ野球選手は、ブライアント(近鉄)。

恩納:とうとう来たなこの時が!86世代を潰す時がッ!

朽木:MC漢さんをサンプリングするのはやめてください(笑)!

恩納:若いくせに仕事上手くいってるヤツは潰さなきゃ。それが78年式!塩谷舞とか嘉島唯(BuzzFeed Japan)もそこら辺でしょ?

朽木:その2人は年齢的にはちょっと下ですが、世代は近いですね。あとはカツセマサヒコくん、『THE BRIDGE』のモリジュンヤくん、『ferret』編集長の飯高悠太くん……。

CINRA:スゴい!みなさんスゴい活躍されていますね。

恩納:そうなの?見事に全員知らない!いくら活躍しても年下は後輩だから。街で会ったら、ちゃんと挨拶してもらわないと。

あ、でも、朽木さんはFacebookで俺から急に連絡して、そっから話すようになったんだよね。DOTAMAさんの記事が超良くてさ!ヒップホップファンとしても超嬉しかったよ!

朽木:ありがとうございます!僕もヒップホップファンなんで!

恩納:映画も好きだよね?映画秘宝、ボンクラ系も。

朽木:はい!アメコミとか、あと、『マッドマックス』と『エクスペンダブルズ』シリーズも好きです!

恩納:おい!間違いないな!ヒップホップ好き&エクスペ・マッドマックス好きに悪い奴はいないんだよ!

朽木:でも、最初、急にメッセが来た時はすげー怖かったです。「なんか怒られる」って……。

恩納:なんでよ(笑)!まあ、ネット編集業界の高橋慶彦って言われてるからね。Facebookはなんか繋がってたんだよね。

AbemaTV・恩納力さん

AbemaTV・恩納力さん

朽木:2年前くらいですかね。前職(株式会社LIG)にいた時に名刺交換して。それで繋がったままでしたね。

恩納:そうだ!俺がAOLいた時に、LIGが上野で開いた交流会イベントだ。普段絶対そういうの行かないんだけど、鳴海さん(BuzzFeed Japan)がいたからくっついて行ったやつだ(笑)。

鳴海さん、すげえ人気でさ!「名刺交換させてください」って奴らがすげえ群がってたよ。オレの所なんか誰も来ねえから(笑)。

朽木:鳴海さん凄かったですよね。確かに恩納さんが全然楽しくなさそうだったの覚えています(笑)。

恩納:ホントだよ!しかも、腹にたまらない食い物しかねえしさ。あれで金取られてたら暴れてたぜ。

でも、朽木さんもつまんなそうに、奥の方にいたよね(笑)?すげえ、デカい奴いるなあって覚えてたもん(笑)。体格差あるから接近戦は危険だから、ローキックで攻めるか、後ろから鈍器で突然ブン殴るしかないなって思ったよ。

朽木:なんで攻撃ありきなんですか!

恩納:朽木さんの記事はよく読んでますよ。つうか、ソーシャルでよく流れてくるよね。コースに投げ分けられる感じで、しっかり試合作れる王道タイプって感じ。北別府学(広島)だね!あと、クライアントからするとスゴい発注したくなるだろうね。

朽木:ありがとうございます(笑)。僕も実は名刺交換以来、恩納さんのFacebookの投稿を見てました。基本的にディスだし、おっかねえなって思いながら(笑)。

恩納:今度からは「あの人に感謝。イエイ!」「今から飲める人ー♪イエイ!」みたいな投稿とか長文ポエムやろうかな。

CINRA:そろそろ……本題を……。

恩納:朽木さんはオレの周りの人とはもう会ったり、仕事してたりするもんね!中川淳一郎さん、伊藤大地さん(BuzzFeed Japan)、増田覚さん(TechCrunch)とかね。

朽木:はい。本当に良くしていただいてます。

恩納:で、今はノオトさんにいるんだよね?媒体の編集部にいたのになんで編集プロダクションに行ったの?

朽木:僕はこの業界3年目なんですけど……。

恩納:3年目!?メチャ売れるの早いやん!

朽木:いやいや!先輩方は多分わかっていると思うんですけど、本当にまだまだです!もともと、子どもの頃から書くのが大好きだったんで、群馬にいた大学時代に遠隔でWEBライターを始めて、『Menjoy』とかに書いてました。卒業後、LIGに入って、オウンドメディアの編集担当になって、その後、編集長に、という流れです。1年半くらいでそのオウンドメディアも割と大きくなって……。編集についての講演依頼とか、ありがたいことにあちこちに名前も少しだけ出させていただいたりしたんですけど、調子乗ってたらヤバいなって、ふと思ったんです。

右:ノオト・朽木誠一郎さん、左:AbemaTV・恩納力さん

左:AbemaTV・恩納力さん、右:ノオト・朽木誠一郎さん

恩納:いいじゃん!それで講演とか聞きに来てる意識高い女子大生とかを誘うんでしょ?それはスタートアップ界隈か!

朽木:なんか僕も火傷しそうなんでやめてください(笑)!

結局、編集長が当時の僕のような素人に毛が生えたくらいのメディアでは、クオリティが上がらないじゃないですか。しかも、チェックするのは自分だから、自分以上のレベルにもならないし。ページビューをSEOで稼いでたこともあって、このままだと正直怖いなあと。数字が上がって行っても本懐じゃないというか……。「オレ、編集とか全然分かってないんじゃないかな?」ってハッとしたんですよね。たった1年半の経験で「ライティング」とか「編集」とか語れるわけないだろ、って。

それで、外の媒体とかでも書き始めたんですよ、『ダイアモンド・オンライン』とか、色々と。まだまだだなって身に染みてわかりましたね。

最近は『Yahoo!ニュース』のお仕事とか、雑誌の『プレジデント』でも書かせてもらっていて……。さっきの先輩方もそうだし、もちろん今いる編集プロダクション・ノオトもですけど、色んな方に育てていただいています。

恩納:『Yahoo!ニュース 個人』って岡田聡さんだよね?飲み会で会ったけどさ、腰めっちゃ低いよね!?でも、すげえ偉いんでしょ?

朽木:そうです!ヤフーのメディア部門の上の方ですよね。真剣に「WEBの書き手を育てたい」って思っていらっしゃるので。

恩納:俺が岡田さんの立場だったら、ガンガン横暴に振舞っちゃうね!イキの良いWEBの書き手とか出てきたらプレッシャーかけちゃうし。

朽木:(笑)。だから、まだまだ勉強中ですね。とにかく数を積もうと思って。ある仕事でちょっと自信がついても、別の仕事では全然ダメだったりするじゃないですか。そうやって、できないことをどんどん潰していきたいです。少し前だと元LINE代表の森川亮さんを取材させてもらったんですけど、めちゃくちゃ緊張したなあ……。日々勉強ですね。

基本、この仕事ってぜんぜん楽じゃないし、業界の中に入ると目立ってるかどうかじゃなくていい仕事してるかを厳しい目で見られるじゃないですか。ライター・編集者としてやってる以上は、そのハードルをちゃんと越えたいですよね。挑戦だって思うようにすると、仕事がすげー面白いです。

恩納:『C CHANNEL』だっけ?『みんくちゃんねる』ならよく知ってるんだけどね。

朽木:あと、『HRナビ』も担当させてもらっていて、結構前なんですけど、さっき話に出た増田さんにアドバイスしてもらったことがあって。僕は記事って、基本的に褒めるものだと思っていたんです。そうしたら、増田さんに「批評性が足りない」って言われて……。ハッとしました。そういうことすら分からなかったんですよ(笑)。

恩納:さすが増田覚だね。でも、良い話だからカット!

朽木:いやいや!ちゃんとした先輩方がいてくださって、ありがたいと思いました。あと、下積みをしっかりやった方が、よっぽど効率がいいなって最近あらためて思っています。

恩納:良い話が多すぎてちょっとダルくなってきたな。

後編に続く

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