CINRA

第12回:「求められてる数字に貢献するのが今は楽しい。頼まれた仕事に対して最高の成果を出したい。」カツセマサヒコ【後編】

『AbemaTIMES』の恩納力さんが、最前線で活躍する編集者の「リアルな声」を聞き出すこの連載。5人目のゲストはフリーランスのライターとして活躍するカツセマサヒコさん。独立までの経緯や、今後の展望をお聞きします!

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    恩納力

    3度の飯より仕事が好き!仕事は断らないプロ社畜です。ブラック企業や様々なダーティー&ハードワークを経て、2016年4月から株式会社AbemaTVに入社。やっと試用期間が終わりました。好きな言葉は「最低でもランナーを進めろ」。好きなプロ野球選手は、ブライアント(近鉄)。

    <前編はこちら

    恩納:カツセさん、Twitterおもろいっすね。完全なメディアですね。

    カツセ:ヒャクマンボルトっていう編プロやられてる、サカイエヒタさんって人がフリー時代にツイッター使って仕事してたんですよ。「サラリーマンじゃなくても生きていけるんだ」ってその人に気付かされて、メッチャ影響受けましたね。それが2010年、23歳頃なので、ツイッターはそこからずっと見ているかもしれません。

    恩納:そうか!ツイッターをメディアとして前からやってたわけか。そりゃ強いわ。でも、ソーシャルって怖いっすよね。スキルとかも全部分かっちゃいません?つまんない奴ってつまんないっすもんね。

    カツセ:ソーシャルは本来のライティングとは別のスキルなんでしょうけど、すげー分かります。今後もうしばらくは、ライターの発信力はあった方が強いと思っています。

    恩納:あと、こんだけ顔売れちゃうと一般人な分、有名人よりタチ悪くないですか?

    カツセ:うーん……そうですね。悪い事できないですよね(笑)。読者も若い人が多いので、あまり変な影響与えないようにしたいとか、そういう責任みたいのも感じてます。

    カツセマサヒコさん

    カツセマサヒコさん

    恩納:炎上とかも怖くない?

    カツセ:怖いです(笑)。でも、4年ライターやってますが、今のところ大きな炎上したことないですね。

    恩納:カツセさんの友達の朽木誠一郎・塩谷舞は炎上事件によく巻き込まれてますよね(笑)。

    カツセ:あの二人、行く先々で事件に巻き込まれてる気がするから、なんか名探偵コナンみたいだなあって(笑)。二人との違いはジャーナリズムを扱わないことかなと。

    恩納:でもさ、よく知らない人が急に文句言ってきて絡んでくるじゃん?よく考えるとすげえ怖くない?ホラー映画と変わんねえじゃん!

    カツセ:そう言われるとそうですね(笑)!

    恩納:その仲良し三人組はよく話すんですか?

    カツセ:そうですね。グループチャットとかもやってたり。結構、真面目な話とかもするんですよ。

    恩納:「あの××の××××、ウゼエんだよ!消えればいいのに!」とか?

    AbemaTV・恩納力さん

    AbemaTV・恩納力さん

    カツセ:言いませんよ(笑)!朽木君はキャリアは似てるのに、ジャンルが違うから話しやすいんですよ。塩谷とはサシで飲み行ったりもしますし。

    恩納:そういえば塩谷が打倒ライバル宣言してましたよ。

    カツセ:言ってましたね(笑)。

    恩納:プロレス的で良いなあって思いましたよ。俺なんかネット業界の「ロス・インゴベルナブレス」って言われてるから、カツセさんをパレハに欲しいですよ。それにしても、その3人組筆頭に世代はみんな有名だし、ちゃんと食えてるのがすげえっすね。指名で仕事くるわけでしょ?

    カツセ:まあ……そういう案件もありますね。ありがたいです。

    恩納:すげえよ指名!ヘルプじゃなくて本指名だよ!?ホストとかキャバクラだったら大変な事ですよ。

    カツセ:割増料金とかかかるやつですよね(笑)。

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    恩納:でもさ、みんなの下の若手が勘違いしちゃうよね。名前売ってライターやったるみたいなさ。みんなシュッとしてるから分かんないだけで大変だよね。汗かいてるの見せてないだけだもんね。

    カツセ:それは本当に責任感じてます。変に目立っちゃった分、より頑張らなきゃってのはありますね。

    恩納:86世代とか括られるけどさ、どっかでライバルでしょ?

    カツセ:はい。「10年後もお互い生き残ってたらいいね」とか口では言いますけど、同世代がいい仕事するたびに、みんな潰れればいいってマジで思ってます(笑)。

    恩納:カツセさん、内面すげえマッチョだよね。プライオリティ高いのは仕事でしょ?

    カツセ:はい。仕事大好きですね。

    恩納:良いねえ!勝手に働いてるんだからほっといて欲しいよね?

    カツセ:ホント、そう思います。ずっと働いてますよ。仕事大好きなんです。

    恩納:オレも同じこと言ってんだけど、カツセさんが言うとすげえ爽やかだね!

    カツセ:一番嫌なのは仕事に繋がらない飲み会ですね。飲みも同職か仕事に繋がりそうな感じのにしか最近行かないですもん。

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    恩納:ストイック!

    カツセ:もちろん飲み会とか楽しいは楽しいですけど、いつも冷静な自分がいますね。

    恩納:悪いわあ(笑)。

    カツセ:お酒入っちゃうとその後、仕事できないじゃないですか。だからあんまり飲みません。

    恩納:クリスティアーノ・ロナウドじゃん!

    カツセ:取引先の人ともマンツーとかではあまり行かないですね。

    恩納:美人局も通用しないね!

    カツセ:ずっと仕事しちゃいますね……。記念日デートとかでさえ仕事理由で1〜2時間すっぽかすタイプですから。

    恩納:ひどい男なのにカツセさんが言うと、なんかめちゃカッコいいじゃん!そこら辺の男だったらハンドバッグで殴られてるよ!

    CINRA:カツセ編集長が作るメディアとかは興味ないんですか?

    カツセ:考えてないですねえ。本当にやりたいテーマとかあったらやるかもですけど。編集長とか肩書き重いじゃないですか。編集はもちろん好きですけど、プレイヤーでいたいってのはありますね。

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    恩納:こういうメディアやりたい!書きたい!とかないんですか?

    カツセ:それがないんですよ。こういうの書きたい!作りたい!とか、こだわりがないんですよね。普通ライターさんってそういう意思があるじゃないですか。僕はそういったこだわりがないのがコンプレックスだったりもしたんですが、翻すと逆にそういうタイプのライターもあんまりいないなと。

    恩納:職人型なんすね!

    カツセ:どこかのメディアに自分を乗っけてもらって遊んでもらうとか、求められてる数字に貢献する方が今は楽しいですね。頼まれた仕事に対して最高の成果を出したい。クライアントも喜んでるから僕も嬉しいし、みたいな。

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