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「違和感」が唯一無二のデザインを生む。マサムネのデザイナー哲学に迫る

株式会社マサムネ

『ファイナルファンタジー』、『キングダムハーツ』、B’z、ONE OK ROCK、ディーン・フジオカといった誰もが知っている作品やアーティストの商品パッケージ、プロモーションツールなどのデザイン制作を手がけてきた株式会社マサムネ。得意とするのは、ずばり「シックでかっこいいデザイン」だ。同社の制作物には、どれも独特の「マサムネらしさ」が漂う。その背景には、クリエイティブをとことん突き詰める同社の「デザインの哲学」があるという。代表の中園さんと主要デザイナー4名にお話を伺った。

取材・文:田嶋章博 撮影:公家勇人 編集:吉田真也(CINRA)(2019/02/27)

デザイナーとして、いろんな物事に対して自分なりのこだわりや考え方を持つべき

エンタメ業界において、新商品にまつわるすべてのクリエイティブワークを丸ごと任されるほど、幅広い領域を手がけるマサムネ。なかでも、もっとも得意としているのがパッケージデザインである。ゲーム・アニメ・映画・アーティストなどの作品のイメージを決定づける重要な仕事だ。コアなファンが多い作品ばかりのため、ハッと驚くようなアイデアやデザイン力が必要とされる。

中園:ある作品のプレミアムBOXの仕事では、制作期間が2年に及んだこともあります。エンタメ領域のデザインは、さまざまなメディアで取り上げられたり、SNSで話題になったりと、たくさんの人の目に触れます。自分がこだわり抜いてつくったものが、多くの人に届いたことを知るとやっぱり純粋に嬉しいですよね。

また、最近は国内だけでなく、グローバルに商品販売計画を展開する作品のデザイン案件も増えてきています。世界に展開していくなかで、現地製造を視野に入れる際には、各国の印刷機の種類や印刷技術、紙質などをふまえてデザインを設計していくこともあります。各国での好みも違うので、世界中に展開されることを考慮してデザインや設計に挑めるのは、デザイナーとしてものづくりの視野も広がりますよね。

代表取締役/アートディレクターの中園亮太さん(画像提供:マサムネ)

代表取締役/アートディレクターの中園亮太さん(画像提供:マサムネ)

受託案件でデザイン業務を遂行するクリエイティブ事業部がある一方で、アパレルブランドを自社展開しているのも同社ならでは。元有名ブランド出身のデザイナーが立ち上げたこのアパレル事業部では、クライアントワークでは表現しきれない「マサムネらしいかっこよさ」が存分に溢れたデザインを生み出している。そして、そのファッションデザイナーのこだわりが、クリエイティブ事業部のデザイナーにもいい影響を与えているそうだ。

中園:アパレル事業部では、自社ブランドのブランディングをはじめ、コレクションごとのビジュアル制作、ルックブックの撮影、ホームページ制作、印刷物の手配も社内で行っており、クリエイティブ事業部のデザイナーにも関わってもらっています。

同じデザイナーでも、主にグラフィックを担当しているデザイナーとは異なる「ファッションデザイナー」がいることで、社内にいい刺激が生まれています。専門領域外のデザインに触れることで、自分とは違う発想や感性を見つけることができるので、とてもいい関係性ですよね。

デザイナーである以上、洋服や小物はもちろん、時間の使い方・遊び方・生き方などを含めて、いろんな物事に対して自分なりのこだわりや感性を持つべきだと私は思っています。クライアントからしたら「自分よりデザインにこだわりがなさそう」と思う人に、仕事を任せるのは不安じゃないですか。身の回りのアイテムに、自分なりのデザインのこだわりを取り入れることは、デザイナーの信頼度にも関わると思うんです。

自社のアパレルブランド「SUS-SOUS」

自社のアパレルブランド「SUS-SOUS」

最初に感じる「違和感」こそ、唯一無二のデザインを生むために必要なきっかけ

制作物の形態は多岐にわたるが、デザインには一貫した「マサムネらしさ」が漂う。モノトーンを基調とし、男っぽいロックな空気を醸しつつも、スタイリッシュで突き抜けたかっこよさだ。この独特の尖ったテイストは、いい意味で「違和感」を生み、他社が手がけるデザインとは一線を画す。マサムネの「らしさ」はどのように生まれるのだろうか。

山岸:クライアントにデザインを提案する際は、先方が求めているものをきちんと満たしたうえで、そこにマサムネらしいかっこよさやひねりを加えるよう心がけています。そのエッセンスが、特有の尖りを生んでいるんだと思います。

そして、その独自のデザイン性こそ、マサムネがクライアントから期待されていることでもあります。コンペの結果、たとえ選ばれなくても、「マサムネではこんなアイデアや見せ方もできます」ということを提示できるし、それが結果的にほかの案件受注へのきっかけとなっていきます。

左:チーフデザイナー 吉田慎之介さん / 右:チーフデザイナー 山岸鑑曜さん

左:チーフデザイナー 吉田慎之介さん / 右:チーフデザイナー 山岸鑑曜さん

中園:たとえば、車や家具、パソコンでも、従来のデザインと逆行する新しいモデルが出たときに「うわ、なにこのデザイン!?」って違和感を感じることがありますよね。人は、従来の価値観に沿うものには安心感を覚える反面、新しい価値観を提示してくるものには違和感を覚えると思うんです。

でも、他人が使っているのを見たり、実際に自分で使ってみたりすると、次第にそのデザインが馴染んでくる。最初は反発を受けたとしても、本当にいいデザインであれば、だんだん受け入れられて、多くの人にとって唯一無二の宝物にもなり得ます。

だから、弊社がデザイン制作に取り掛かる際は、ベースの思考ややり方が果たしてベストなのか、ほかの考え方や方法はないのかと、「現状への問い」からスタートします。

斬新なデザインを提案するのは、「違和感」を与えかねないので勇気がいること。でも、その最初に感じる「違和感」こそが重要なんです。それを意識しながら、自信と責任を持ってチャレンジすることが「新しいデザイン」につながる。「違和感」がユーザーに受け入れられたときに愛着が生まれるのだと思います。

古島:その姿勢は、社内のデザイナー全員に共通していますね。ぼくはいくつかの会社を経てマサムネに入社しましたが、入ってすぐに「これまで経験したなかで、いちばん攻めている会社だな」と感じました。そしてその感想は、入社から数年経ったいまでも変わっていません。

デザイナー 古島清正さん

デザイナー 古島清正さん

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プロのデザイナーとして、世の中に届けるための見せ方や方法論もデザインする

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