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音楽業界に飛び込むなら、今がチャンス!? 第一線で活躍するリーダーが次世代へ懸ける想いとは

株式会社アップドリーム

いつの時代も、人気を博してきた音楽業界。人生で一度は関わりたいと思ったことのある人も多いのではないだろうか。しかし、そんな多くの人の憧れである音楽業界に携わる若者が年々減少し、市場そのものも衰退していると言われる。音楽自体が多様化し、それを取り巻く環境もめまぐるしく変化する今、業界はどのような方向に進むべきなのだろうか。 今回はクリエイターのマネジメントを軸とする総合音楽制作会社アップドリーム代表の山田公平さんと、ぼくのりりっくのぼうよみやSKY-HIなど、多くのアーティストのブランディングやプロモーションを手がけてきた岡田一男さん(株式会社ハレバレ代表取締役、株式会社CAMPFIRE執行役員、株式会社Candee社長室室長)を迎え、お二人のこれまでの歩みや、音楽を生業にする醍醐味、そして業界の現状をどう捉えているかなど、幅広く話を伺った。

取材・文:金子厚武 撮影:池田宏(2017/3/31)

成熟した音楽業界に起きた変化とは

CDのセールスがピークを迎えたのは、「メガヒット時代」と呼ばれた1998年。ミリオンセラーを連発する音楽業界に誰もが憧れたが、2000年代に入ると徐々に状況が変化。配信時代へ突入し、「過渡期」と言われ続ける2010年代においては、むしろネガティブな声を聞くことの方が多くなったように思われる。

—近年は「CDが売れない」など、音楽業界に対してネガティブな声を聞く機会が増えたように感じるのですが、お二人は現状をどのように感じていますか?

岡田:音楽に限らず、エンタメ業界に憧れる若い方が相対的に減っているなというのは肌感としてあります。僕が来てほしいと思うような人は、自分で起業したり、違う業界でチャレンジしている気がする。パッケージや配信の売り上げが厳しくなり、「じゃあ、他の事業でどう売り上げを伸ばすか」っていう中で、やっぱり縮小していることは否めないです。単純に「儲かってない」というだけではなくて、「潮流じゃない」という空気もあるというか。今はソーシャルグッドみたいな、社会貢献できる場所で働きたいという人が増えていて、優秀な人材がそういうところに流れているような感じもしますね。

山田公平さん(株式会社アップドリーム代表取締役)

山田公平さん(株式会社アップドリーム代表取締役)

山田:僕は音楽業界って仕組みとしてはすごく洗練されていて、何かを生み出す力は常にあると思うんです。じゃあ、なぜ調子が悪い印象を受けるのかというと、例えば、2000年代までって、エイベックスさんやビーイングさんとか、アーティストもスタッフもみんなが自信を持って派手な見せ方をしていたので、それに憧れる人が多かったと思うんですよ。でも、2000年代に入ると、市況の影響もあって、予算を減らされたり、引き締める方に向かい、スタッフが自信をなくしてしまった。それは、フロントに立つアーティストや周囲のファンにも伝染していきました。一方で、今のスマホゲーム業界やスタートアップ界隈は、みんな自信を持ってやっているし、社会貢献も同様だと思う。やっている人に自信があるから、そっちに人が流れている印象を受けます。

—以前と比べると、音楽業界に派手な人や目立つ人が減ったということですか?

山田:そう感じますね。昔は「学生時代はイベントサークルをやってました!」みたいな人の方が入りやすかったけど、今は「勉強して、資格を持ってます!」みたいな人の方が企業も採りやすいじゃないですか? そうすると、ちゃんとした会社にはなるんだけど、ちゃんとし過ぎると面白いエンタメは作れないと思います。当然、犯罪はダメですけど(笑)。グレーゾーンのスレスレを攻めないと、人に感動を与える物事を生み出すことって難しいと思うんです。

岡田:これまでは演者もスタッフも破天荒な人が多かったというか。最近は時代の流れでコンプライアンスが厳しくなり、リスクを背負って新しいことにチャレンジするような人がいなくなってきたのは確かですね。でも、それだと目黒の秋刀魚みたいな、油っ気が抜けた、パサパサした感じになっちゃうんじゃないかなって(笑)。

岡田一男さん(株式会社ハレバレ代表取締役、株式会社CAMPFIRE執行役員、株式会社Candee社長室室長)

岡田一男さん(株式会社ハレバレ代表取締役、株式会社CAMPFIRE執行役員、株式会社Candee社長室室長)

山田:スマホゲーム市場って、まだ未整備なことが多いじゃないですか? 常にグレーゾーンを攻めて、規制されても、何とか抜け穴を見つけようとする。そういうことができる環境の方が、物事は進んでいくんですよね。ただ、音楽業界はこの数十年でそれはやり尽くされていて、良くも悪くも洗練されてしまった。そういう状況なんだと思います。

「クリエイターを支えたい」、アップドリームの原点

20代前半までクリエイターとして活動してきた山田公平さんは、25歳のときに株式会社アップライツを設立。初期はいち早くiTunesのアグリゲーターとして楽曲の配信や管理を行い、その後は楽曲制作やレーベル、マネジメントを手がけてきたが、昨年志を同じくする音楽制作会社やクリエイターが集結。新たな音楽プロデュース集団として、アップドリームを起業した。

—山田さんが会社を新たに設立されたのは、音楽業界の課題に対する、ひとつのアプローチということでしょうか?

山田:そうですね。アップドリームはもともと関係のあった会社がチームとして集まっていて、今はスタッフと、マネジメントするクリエイター合わせて100名が所属しています。よく集合知と言われますけど、個人の力で突破するのが難しい状況なので、みんなで一度集まる必要を感じていました。もともと4年前に規模の大きいレコーディングスタジオをつくって、そこが緩やかに集合体へなっていったんです。今流行りの言い方をすると、シェアリングエコノミーってやつですかね。リソースをみんなでシェアして、よりよい音楽をつくっていこうと。

—設立のタイミングが昨年だったのは、何か理由があったのでしょうか?

山田:きっかけとしては、あるマネジメント事務所が閉じることになって、「面倒見てくれ」って話を持ちかけられたことですね。そこに所属していたクリエイターに仕事仲間が多くいたので、思い切って僕が旗を揚げた方が仕事しやすいかなって。クリエイターにとっても、所属先を明確にした方が、お仕事に繋がりやすいんですよ。作家事務所って本当に少なくて、今ヒットチャートを賑わせている作家はフリーの人の割合が多いんですけど、最初からフリーというのはハードルが高い。ちゃんと作家をバックアップできる環境が必要だと思いました。

—実際に、会社を設立したことでどんな効果がありましたか?

山田:それぞれ音楽に関する異なる領域で実力をつけてきたメンバーが集まったので、単なる足し算じゃなくて、いろんなことが掛け算になり、ドライブしましたね。例えば、これまで会社同士の交流はあまりなかったんですけど、今は会社を組み合わせてシャッフルチームを作ったりすることで、従来なかったものができるようになりました。あとクリエイターってすごく孤独で、特に劇伴作家はひと月に50~60もの楽曲を黙々と作るので、本当に心身ともに過酷なんです。海外だとみんなで集まって作ることが主流になってますけど、あれってクリエイターの寂しさを紛らわせる効果もあるんですよね。それが実現できたことも大きいと思います。

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—取り扱っているジャンル的には、アイドルもありつつ、メインはアニメの楽曲が多いですね。

山田:うちのコアスタッフはもともとJ-POP界隈の出身で、取締役であり作家の中西亮輔はm-floの楽曲をデビュー前から一緒に制作していました。でも、今は主にアニメの劇伴を作曲していて、そこには時代の変遷もあると思います。最近、会社や僕を訪ねてくる20代の作家は、アニソンをやりたいという人が圧倒的に多いですね。

—そこは業界内でのアニソンの盛り上がりを反映していると。

山田:そうとも言えますね。あとアニソンって、作家がクローズアップされることが多いんです。誰が作っているかに辿り着きやすいから、「この人みたいになりたい」って思える。少し前に、オリコンがオンラインチャートでクレジットを掲載しなくなりましたよね。あれって作り手にとっては致命的な話で、作詞家や作曲家、編曲家の匿名性が強くなるということなんですよ。中田ヤスタカさんですら「自分が前に出て行かないと埋もれる」とインタビューなどで言っていますからね。あのクラスがそんなことを感じているのであれば、若手や中堅は戦々恐々じゃないですか? だから、そういう人たちを支える必要があったんです。

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ぼくのりりっくのぼうよみやSKY-HIを担当する岡田一男が、
音楽業界の第一線で痛感したこと

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