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第13回:「ジャニーズ事務所からの連絡を13年間待ってるんです」霜田明寛

『AbemaTIMES』の恩納力さんが、最前線で活躍する編集者の「リアルな声」を聞き出すこの連載。今回のゲストは、トレンダーズ株式会社の社員としてWEBマガジン『永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー』の編集長を務めつつ、フリーランスのライターとして活躍する霜田明寛さん。どのようにWEB編集者としての地位を確立していったのか、そして意外な過去についても伺います!

    Profile

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    恩納力

    3度の飯より仕事が好き!仕事は断らないプロ社畜です。ブラック企業や様々なダーティー&ハードワークを経て、2016年4月から株式会社AbemaTVに入社。やっと試用期間が終わりました。好きな言葉は「最低でもランナーを進めろ」。好きなプロ野球選手は、ブライアント(近鉄)。

    霜田:今日は勉強させてもらおうと……。

    恩納:ウソくさいな(笑)!霜ちゃんは最近会ったばかりでね。『AM』の編集者さん、『プレジデント』の編集者さん、サブカル女子ライターも一緒っていうカオスな会。楽しかったねえ。ほぼ悪口だったよ……。俺だけか(笑)。

    霜田:そうですね(笑)。みんな苦笑してましたね。

    恩納:じゃあ、霜ちゃん改めて嫌いな人言ってよ。イニシャルじゃなくて実名で。

    AbemaTV・恩納力さん

    AbemaTV・恩納力さん

    霜田:何でですか(笑)!いませんよ!僕は何も言ってないし、巻き込まれたくないですよ!

    恩納:さて、霜ちゃんは現在は会社員しながら、ライターやったり、サブカルサイト『チェリー』の編集長やってるんだけど、映画が詳しいんだよ。
    俺が数年前に暴力&爆破&流血ばっかり取り上げてた映画サイトをやってた時に、霜ちゃんも同じ現場に大体いるんだよ!『ザ・レイド』『冷たい熱帯魚』とか(笑)。だから、「こいつは信頼できるな」って。

    霜田:でも、その映画サイト時代の恩納さんと、初対面のときに、好きな監督聞かれて、是枝裕和、橋口亮輔、岩井俊二……みたいなこと言ったら「それは他のサイトでやってくれ!」って言われましたよ(笑)。なので、今チェリーでは、そっちの方面の邦画の監督さんや俳優さんのインタビューなんかを中心にやってますね。その延長で、舞台挨拶の司会をしたり。

    恩納:で、ミスキャン評論家でFRIDAYで連載とかもやって……。水野敬也さんのお弟子さんでもあるもんね。

    CINRA:ミスキャン評論家ですか!?

    恩納:ミスキャン評論家ってワケ分かんなくて最高だよね。大学の近くに行って女子大生に声かけてるんだよね。一歩間違えると危ないよ(笑)。

    霜田明寛さん

    霜田明寛さん

    霜田:初期はそうでしたね(笑)。最近はやっと知ってもらえるようになって、取材もしやすくなりました。あと、就活本も何冊か出したり、就活セミナーで講師やったりしてるのも大きいかもしれません……。

    恩納:スゴいよね。情報量が多すぎてワケわかんないでしょ(笑)。WEB媒体にはどうやって行ったの?

    霜田:本とか紙媒体でライターやってる時に書いた記事がWEB転載されるようになって、僕の記事が時々ヤフトピ取ってたんですよ。それで「WEBも向いてるかも?」って思って、会社員になって、今に至る感じです。

    恩納:なるほどね!霜ちゃんが好きなジャンルってあんまり誰もやってないもんね。そこを狙うって、今後ライターになる人には大きなヒントですよ。

    霜田:たしかに、『なぜミスキャンパスは女子アナの登竜門なのか?』って記事がヤフトピとったときは、自分にしか書けないな、とは思いました。まあ、ぶっちゃけ、誰もやってないからって考えて狙ってやったのではなく、好きで突き進んでったら、気づいたら周りに誰もいなかっただけなんですけどね(笑)。

    恩納:あと霜ちゃん面白いのが、ジャニーズ好きすぎて入ろうとしてたんだよね。

    CINRA:!?

    霜田:そうなんです。僕、ジャニーズ大好きで、履歴書出してオーディションも受けたんです。

    CINRA:え!?オーディションも?

    霜田:その時、一緒に踊ってたのが山田涼介君です。なので山田君は同期です(笑)。

    恩納:やめろよ!ジャニーズファンからカチこまれるよ!

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    霜田:当時10歳の山田くんと大学生の僕ですが……(笑)。

    その時に「皆さんは、ここに呼ばれた時点でジャニーズJr研修生です。すぐ呼ぶこともありますし、すぐに呼ばれなくても待っていて下さい」って言われまして。

    だから、あれから13年……まだ待ってるんです。

    恩納:ヤバいね(笑)!緊急招集あるかもしれないじゃん!

    霜田:そうなんです(笑)。まあ一応、今cakesで『ジャニーズは努力が9割』っていう、ジャニーズの本当のすごさを解説する連載をさせてもらっているので、その好きも仕事に活かせてはいますね。

    CINRA:スゴイですね……。

    恩納:全部ワケ分かんないでしょ(笑)。でも、リアル。しかも、それを仕事に活かしてるってのがスゴいよね。

    霜田:まあ、ワケわからないの極みが『オトナ童貞』をコンセプトにしたサイトですからね。童貞ってつけたことが弊害となってクライアントがつきづらいのが悩みなんですけどね(笑)。

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    恩納:そりゃそうだろ(笑)!でも、いいじゃん。食えてるんだから。

    あと大事なのは会社に属しながら好きなライター業やってるってことだよね。よく「ライター一本で行きます!」って言って食えなくなる人が大半じゃん。小銭稼ぎでバイラルメディアやっちゃう人とかさ。やっぱり会社に属しながらライターをやるってのも大事だと思うね。

    霜田:そうですね。やっぱり大学卒業して無職という経験をしたことで、食えないことへの恐怖は身に染みついているので(笑)。会社員やりながら、フリーの仕事もさせてもらえてるのはありがたい状況です。
    あの、CINRAさんに聞きたかったのが、どうやってカルチャー系のサイトって儲かるのかなと……。せっかくなら「チェリー」を長い間、存続させていきたいのでお金のことも考えないとな、と。社内でもどう捉えられているのか(笑)。

    恩納:知らねえよ(笑)!簡単にメディアが稼げると思うなって言っとけよ。営業が稼いで来いよ、面倒くせえ(笑)!

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