最先端の事業をデザインで牽引。エンタメから医療まで手がけるDonutsの仕事
- 2020/09/14
- FEATURE
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同社のデザインチームは、ゲーム事業を除いたtoB、toC向けサービスのクリエイティブを担っており、WEB上だけでなくグッズやポスターなどオフラインのデザインも手がけるため、総合的なデザインスキルを身につけられるといいます。
実際、いま活躍している同社の若手デザイナーたちはどのようにして成長してきたのでしょうか? 井上さん、香野さん、島野さんの3名に話をうかがいました。
- 取材・文:村上広大
- 撮影:豊島望
- 編集:服部桃子(CINRA)
3つの事業を横断し、幅広くデザインを手がける
ーみなさんがどのようなプロジェクトに携わっているのか教えてください。
井上:Donutsは、主にtoB、toC向けのサービスを自社で開発、提供しています。ビジネス系では勤怠管理や医療、エンタメ系ではライブ配信やゲームなど幅広い分野でサービスを展開していて、それぞれ、より多くの方に気持ちよく使っていただけるようにデザイン領域からもアプローチしています。
私は入社してしばらくは、「ミクチャ」のUIデザインを担当していました。現在は同サービスのリードデザイナーとしてクリエイティブ全般に関わっていて、UIだけでなく、イベントやグッズ、公式キャラクター「ミックマ」のデザインも手がけています。ミクチャのクリエイティブの制作進行も見ているので、ディレクターとしての役割も担っていて。本当になんでもやっていますね。
島野:私は新卒で入社しました。もともとゲーム事業部でRPGや競馬ゲームのUIデザインとイラストを2年半ほど担当し、いまはミクチャを中心に動いています。ミクチャは以前「MixChannel」という名前でしたが、今年7月にサービス名をリニューアルするにあたりロゴの刷新も必要になったので、井上とともにデザインを担当しました。
香野:ぼくはアルバイトとして入社して、ミクチャのイベント関連のクリエイティブに携わっていました。ほかにもグループ会社が運営している「美少女図鑑」のデザインを担当したり、ジョブカンやCLIUSの一部も制作したりしています。
ーみなさん本当に幅広く活躍されている印象ですが、どのようにして自分のできる範囲を広げていったのでしょうか?
井上:Donutsでは、日々目まぐるしくいろんなプロジェクトが動いています。デザインチームは各部門を跨いでいるので、自分の軸となる事業はありつつも、さまざまなプロジェクトに関わることになりアウトプットの方法もその都度違ってきます。
たとえばミクチャは、数か月に一度の頻度でオフラインイベントを開催していて、私はそのイベント全体のデザインの方向性を考え、ポスターやグッズ、投げ銭といわれるアイテムなどをつくりしました。プランナーと意見交換しながら世界観を決め、クリエイティブの監修やディレクションなど、デザイン以外の業務もやっていくなかでどんどん幅広いスキルが磨かれていった感覚があります。
島野:私もミクチャのロゴをリニューアルする際は、「ターゲット層に刺さるデザインってなんだろうね」とデザイナー同士で相談しながらリサーチを重ね、デザインを進めました。自分も納得するものができて、社内プレゼンをして承認をもらえたときは、すごく嬉しかったですね。ミクチャを私たちの力で一新できた。そのことが強く印象に残っています。
香野:ぼく自身は、美大などで実績を残してきたわけではなく、デザインを独学で学びました。それでもDonutsでは、ミクチャのイベント景品として販売されたポテトチップスのパッケージやアドトラックのデザイン、「美少女図鑑」のWEBサイトリニューアルを任せてもらえました。新たな分野に挑戦でき、経験値の幅が広がることにすごくやりがいを感じています。将来は、ジェネラリスト的にさまざまなデザインができるようになりたいと考えているので、経験値が積めるのはありがたいです。
「プロダクトファースト」の会社だから、デザイナーの意思を尊重してくれる
ー一般的に、トップダウンの関係で、決められた要件どおりにデザインして終わりることもあります。ですが、みなさんの話を聞いていると、Donutsでは社員同士のつながりが強くデザインへの理解度も高そうですね。
井上:私が以前働いていたところはそうでした。営業色が強く、デザイナーの意見が尊重されづらい環境で。その反面、Donutsはプロダクトファーストを企業理念として掲げていて、プロジェクトメンバーからは、「これつくって」と言われるよりも「これどうしたらいいですか?」と相談されることが多いです。また、「こういうのやりたい!」という要望に対して、「こうしたほうがより良くなるんじゃない?」と意見を言い合いながらつくっていけるので、すごく建設的に物事を進めることができますね。
島野:信頼関係もあるので、わりとお任せしてもらえるんです。
香野:デザインチームが動きやすいよう、進行なども協力してくれますよね。みんなで良いものをつくりたいっていう気持ちが強いというか。
島野:売り上げはもちろん大事なんですけど、挑戦することも大事という意識は強いですよね。失敗したとしても、挑戦したことを評価してもらえる。
井上:経験関係なく、やる気があればさまざまなプロジェクトに関われるのはうちの強みだと思います。
香野:デザイン面も自由度が高くて、納得いくまでとことんクオリティーを追求できるんですよ。まわりもそういう熱心な人ばかりだし、みんな仕事が好きなんだなってたまに思います(笑)。
デザイン面はもちろん、コミュニケーション力も伸ばせる
ーデザイナーへの期待が高いとなると、その分スキルも重要となってきそうです。Donutsに入社してから「ここが成長した」と実感することはありますか?
井上:私は汲み取る力かなと思います。社内のプランナーが企画を考えるんですけど、思い入れが強いほど「あれもこれも詰め込みたい」となりがちなんですよね。でも、それを全部反映したら本当に伝えたいメッセージが見えにくくなってしまう。だから、デザイナーの立場から相手の意思を汲み取ることが必要で、それをデザインに落とし込むようにしています。
香野:「こんな感じのものつくれる?」といった、ふわっとしたお願いを社内からされることも多いんですよ。
井上:たとえば「ブルー系のデザインがいい」と言われたとして、濃淡だけでもいろんな種類があるわけじゃないですか。それを言葉できちんと伝えつつ、ビジュアル化してイメージを共有できるだけで、その後の作業の仕方も変わりますからね。
島野:あとは、柔軟に対応できる能力は伸びた気がします。いろんなチームの人と関わるし、人によって進め方が違ったりするので。信頼関係がある分、高いクオリティーを求められるんですよね。
先ほどお話したミクチャのロゴも、社内プレゼンを一回で通過したわけではなく、何度もフィードバックをもらい、それを反映してクオリティーを上げていくことでようやくOKが出たんです。自社サービスへの愛情が深い人ばかりなので、デザインチェックにも力が入る。大変だけど、モチベーションにもつながっています。
ーデザイナーとして挑戦できる環境なのですね。
井上:そうですね。代表自身が新しいものが好きで、どんどんアイデアを持ってくるんです(笑)。
一方で、個人の意見もしっかり聞いてくれる職場でもあります。評価面談が半期に一度あって、そこで次の半期の目標を定めたり、自分がやりたいことを共有したり。あとは月に1度のメンターとの1on1で、目標の振り返りをしています。目の前の仕事をこなしていると、それだけに集中してしまい、本来立てた目標を忘れてしまいがちです。でも、そういう場を設けてくれることで、自分のやっていることを俯瞰的に見ることができるので、仕事をするうえでとても役立っています。
島野:私自身、大学生の頃に動画を少しかじっていて、いつか仕事に活かしたいなと思っていたんです。Donutsに入って「動画やりたいな」とまわりに言っていたら、会社のPR動画制作という案件まで任せてくれて。しかも、それをきっかけに「島野は動画ができるらしいぞ」っていう噂が社内に流れて、いろんなプロジェクトに動画制作として関わらせてもらうようになりました。
香野:勉強会も不定期に開催されています。ほかにも、月1のペースでUIエンジニアとデザイナーが集まる定例があったり。あとは夕会があって、1日1回はコミュニケーションを取れるので、そこで困ったことを相談できます。
「新しいプロジェクトが次々生まれるから、楽しみつつ続けられる」
―新しい知識も、そこで取り入れることができそうです。
井上:そうですね。いずれにせよ、紙だけ、UIだけ、アニメーションや動画だけ、みたいに自分の得意な領域だけ伸ばしたいという人よりは、好奇心旺盛でいろんなことに興味関心がある人が活躍できる土壌があるのかなって。
島野:幅広くやってみたいという人じゃないと、ちょっと合わないかもしれないですね。まだ世の中にない新しいプロジェクトが多いので、わからなくても積極的に取り組んでみる、という人なら楽しく働けると思います。
井上:自社サービスをグロースさせたい、というマインドの人も良いですよね。こんなサービスがあったら、こんなふうに変わっていったらと、みんな豊富なアイデアと熱い想いを持っているので、いろんな刺激がもらえるんですよ。
ープロジェクトのサイクルは早そうですが、それを楽しめる人が成長でき、マルチなデザインスキルを伸ばしていけるのですね。今後、挑戦してみたいことはありますか?
香野:自分はゼロからかたちにしていくことが楽しいので、今後はより規模の大きいプロジェクトに呼ばれるようになりたいです。いまは少人数のプロジェクトで、すでに企画の軸が決まっている状態から入ることが多いので、もっと上流から関われるようにスキルを伸ばさなきゃ、と。
島野:担当しているミクチャを盛り上げつつ、動画などの製作もどんどん担当していきたいですね。一人で案件をまわせる立場になったら、自分の専門性を活かして新規事業立ち上げに関わることも増えると思います。自分のスキルや得意分野をより強化していきつつ、貢献していきたいです。
井上:現在はライブ配信サービスが世の中にたくさんあるので、新たな機能や使いやすさを追求するなどして、もっと自社サービスを盛り上げていきたいです。ミクチャは若い子が使うものというイメージが強いですが、幅広い年代に使っていただけるよう、デザイン面で工夫したりもしたい。あとは、もっと手を早く動かせるようになりたいですね。そうすれば、より多くの案件に携わることができますから。
Donutsのデザイナーに、クリエイティブの「源」聞いてみた
―クリエイターにおすすめの本を教えてください。
『コンセプトの作り方』(玉樹真一郎著)
任天堂Wiiの開発に携わった著者が、ものづくりにおける「コンセプト」とはなにかについて、その開発の経緯を例にわかりやすく説明している良書です。
―ご自身の人生の哲学がつまった映画を教えてください。
『イエスマン』
新しいことに消極的にならず、日々の変化や機会を受け入れることで、人生がいい方向に向かっていくと教えてくれる作品です。
―普段、どんなものから情報収拾していますか?
Pinterest、Behance、Instagram、Youtube、UX MILK、その他ファッション雑誌
有名どころ+女性向けデザインや商品の見せ方・情報量の多いレイアウトなどの参考に雑誌を見たりします。
―最近注目しているものを教えてください。
eスポーツ
ライブ配信業界でゲーム配信が盛り上がっていて、ミクチャでもeスポーツがくるのではと注目しています。
Profile
様々な事業を手がけるDonuts。20代、30代のメンバーがメインとなり事業を牽引しています。インハウスのクリエイターとして複数のサービスに携われるのは醍醐味のひとつです!
・1500万DLを突破、ライブ配信アプリ『ミクチャ』
・9万社以上が利用、クラウド型バックオフィスサービス『ジョブカン』
・圧倒的な使いやすさを実現、クラウド型電子カルテ『CLIUS』
・オリコン1位を取った『ブラックスター』や、日本武道館を満員にする『Tokyo 7th Sisters』などのゲーム事業
10年、20年後も残り続けるプロダクトを生み出すために、結果がでなかったらすぐに終了するのではなく、ユーザへの理解をさらに深め改善を進めていきます。
潤沢な資金があるからこそできる選択です。