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日本をぶち上げる! チャットボットサービス「fanp」に賭ける、ZEALSの世界へ向けた挑戦

株式会社ZEALS

近年、企業のユーザーサービスでも活用の幅が広がっている、対話形式の自動コミュニケーションツール“チャットボット”のシステム開発で注目を集める制作会社、ZEALS。その成り立ちも、社名の由来となった「熱狂」を意味する「zeal」を体現し、「IT分野のコアテクノロジーで日本産業の復興を支えたい」という大いなる熱意から学生起業を果たした。順風満帆に見える彼らだが、様々な苦労・苦心も味わっているという。平均年齢20代半ばの若き企業の道のり、自らに課したミッションと開発のこだわりなど、ZEALS独自の歩みとこれからについて、代表取締役CEOの清水正大さん、取締役CTOでありエンジニアの島田想さん、コミュニケーションデザイナーの清水りささんに語ってもらった。

取材・文:阿部美香 撮影:鈴木渉(2017/08/14)

「日本をぶち上げたい」。重工業での勤務から、大学に入り直して学生起業

ZEALSの設立は、2014年4月。代表取締役CEOの清水正大さんは専門学校卒業後、故郷の岡山で大手重工業企業に勤務し、航空機や船舶の製造を手がけていた。自分の仕事にやりがいは感じながらも、「このままこの仕事で一生を終えていいのか?」と考える日々を送っていたという。そんな折、2011年3月11日。東日本大震災が起きる。

清水(正):僕が勤めていた会社は被災地にも工場がありましたし、あの震災はリアルに「僕らは、いつ明日がどうなるか分からない。後悔しないように人生を賭けて大きなことを成し遂げたい」と考えるきっかけになりました。岡山方面の方言で“とても”を“ぶち”と言うんですが、「日本を“ぶち”上げたい」と強く思い、「昔、日本が開発したコア・テクノロジーとものづくり精神が世界に大きな影響を与えたように、次は僕らの世代が新しいものづくりで産業を復興しよう!」という気持ちが湧いてきました。僕が勤務していた重工業分野は特に、先進的技術のお株を海外に奪われて衰退する一方。そんな危機感も、僕を新しいものづくりへと走らせた理由でした。

そこで清水さんは安定していた会社を辞め、共にものづくりができる仲間を探すために、受験勉強をイチから始めて明治大学へ進学。会う人すべてに「日本をぶち上げたい」と思いの丈を話すが、大学の学生からは手応えが得られないまま、何に想いをぶつけていいのか分からず、悶々としていた。そんなとき、一冊の本との出会いが彼を大きく変えた。それが学生起業を果たし、史上最年少の若干25歳でリブセンスを上場企業にのし上げた村上太一さんの著書だったそうだ。

清水(正):田舎者だった僕は、村上さんの本を読んで、学生起業という選択肢があることを知ったんです。溜まり続けるフラストレーションをぶつけられるものは、これしかない。そう思って、自分も起業しようと決心し、大学のクラスメイトだった島田たち3人と、会社を立ち上げました。

代表取締役CEO 清水正大さん

代表取締役CEO 清水正大さん

島田:とにかく清水のバイタリティはすごかったし、他の学生にはないワクワクする発想を持つ、とても面白いヤツでした。ただ、会社を興すと誘われたものの、僕らにはまだ具体的なビジネスモデルがなかったんです。しかし、僕にはインターネットに関する知識があり、清水には「これからは製造業ではなく、インターネットを通じた新しいものづくりの時代。世界一の技術を開発して、製造業とは異なる“見えないものづくり”をしよう」という確信がありました。そこから飛び込み営業でWEBサイトやアプリ制作のクライアントを探しながら、試行錯誤で技術を蓄え、受託開発会社として形をつくっていきました。

1か月で300企業が導入した「fanp」はどうして生まれた?

そんなZEALSは、起業から約1年後に転機を迎える。彼らのハイなバイタリティに目を止めた上場企業、株式会社ウィルグループの代表取締役・大原茂さんから出資を受けることになり、彼らがなすべき具体的な課題を見つけたのだ。それが、日本の産業発展において最大の問題となる「労働人口の減少をテクノロジーで解決し、次なる産業革命を興す」という現在のミッションだ。

清水(正):大原社長からは「 『日本をぶち上げる』というビジョンと、おまえ自身に出資したる。その代わり、本当にやりたいことをしっかり考え抜け。受託開発がやりたくて起業したわけやないやろ?」と言われました。その言葉に目が覚めましたね。考え抜いた結果、日本が抱える最大の問題と言っても過言ではない「労働人口の減少」という課題を、テクノロジーによって本質的に解決する決心を固めました。そこからさらに試行錯誤し、キーとなるのがサービス業における「コミュニケーション」だと気づいたんです。今後、人間に代わってサービス業のコミュニケーションを担うであろう、「コミュニケーションロボットの会話エンジン開発」に注力しようと、受託開発を放り捨てて、ゼロからスタートしました。

島田:当時は、ちょうどPepperが登場してコミュニケーションロボットに対する世間の注目も高かった頃。ところが、Pepperの価格が高すぎて、うちでは入手できませんでした。そこで、安価な「Palmi」というコミュニケーションロボットを入手し、SNSで報告したんです。そうしたら、「Palmi」開発元のDMM.makeロボット事業部がタイミング良く僕らを見つけてくれて開発協力を仰げました。そこから、ロボット会話エンジンの提供で、業績を伸ばすことができました。

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しかしマスな産業革命を起こすには、コミュニケーションロボット市場はあまりに未成熟で、開発のキーとなる会話データの収集もままならない。しかも結局は、会話エンジンもロボット制作側からの受託仕事であることに代わりはない。ZEALSが目指すのは世界に通用する自社開発テクノロジー&サービスによるビジネスを確立すること。ビジョンと厳しい現実の狭間で、彼らは試行錯誤にもがき続けた。

清水(正):そんな状態で猛烈に悩んでいた2016年の春にFacebookがMessengerプラットフォームを発表し、開発環境をサードパーティにオープン化しました。僕らにも、Messenger上で動くチャットボットがつくれるようになったんです。会話エンジン開発はロボットで培った経験とプロダクトが活かせる。国内ではまだFacebookのMessenger用ボットサービスはつくられていない。しかもFacebook Messengerは全世界に12億人のユーザーがいる。ここで一番手になれば、とんでもないチャンスだと思い、爆速でロボット会話エンジンをFacebook Messengerに最適化し、ローンチしたんです。

その好機を見極める目が幸いし、ZEALS初の自社サービスとなるチャットボット管理システム「fanp」は開発された。これはFacebook Messenger上で簡単に企業アカウントを立ち上げ、ユーザーに記事を届けたり、コミュニケーションを行える会員管理システムだ。ローンチからわずか1か月で300企業に導入され、国内ナンバーワンのサービスとなった。また、同社では顧客獲得に特化したマーケティングツール「fanp Biz」(商材の紹介から申し込みまでをチャットボット上で完結させるサービス)も展開。今年5月には、フリークアウト・ホールディングスから8,000万円超の資金調達を完了する急進企業へと成長した。

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