Special 特集・PR

超売り手市場のITエンジニア職。ハロー・ワールドがあえて未経験者を求める理由

株式会社ハロー・ワールド

ICTやIoTの普及により、今後、更なる需要が見込まれるITエンジニア。すでに人手不足は始まっており、どの企業も即戦力の採用に力を入れている。技術職であるエンジニアは、業界未経験の場合、転職のハードルが高いのが現状だ。IT業界に興味はあるが、技術を習得するチャンスがないと、転職を諦めている人も多いだろう。そんななか、「未経験者を積極的に採用する」と謳う企業がある。ITエンジニアの育成を行うハロー・ワールドだ。社員は技術を学びながら給与ももらえるという。育成後、社員はどうなるのか、また、このユニークな取り組みはなぜ生まれたのか、代表取締役の村田健さん、講師の武田真哉さんに話を聞いた。

すべての社員が未経験だから、一致団結して壁を乗り越えられる

—6か月で現場に配属されるために、具体的には、どのような育成カリキュラムが組まれているのでしょうか。

村田:2018年度は、基礎教育期間3か月、コース別教育期間3か月の研修を行いました。基礎教育期間には、ITの基礎をはじめ、アルゴリズムやプログラミングなどを学び、同期全員が協力して、実際にインターネット上で使えるサービスを想定してつくり上げます。

コース別教育期間には、配属予定先の会社でインターンとして働きながら、実務研修を行い、その会社が求めるスキルを習得します。研修終了後には、基礎情報技術者の資格試験も受験してもらいます。

今後は、ITの理解に2か月、演習に2か月、インターンで2か月の計6か月で育成する計画も立てています。ハロー・ワールドは2017年10月に創業した会社で、現在は2期生までが関連会社に配属されているのですが、現場での状況を配属先の上司にヒアリングしながら、育成方法の精度をより高めていきたいと思っています。これも、関連会社との距離が近いからできることですね。

武田:実際の授業では、IT未経験を前提に、基礎の基礎から始めます。極端な話、「ITとはInformation Technologyの略です」みたいな話から入り、IT業界の成り立ちや仕組みを学び、そして、これからの技術であるIoTやVRを体験してもらいます。ITは楽しいものですが、知識がない人にとってはハードルが高い。まずは、決められたルールに則れば、簡単に楽しいことができると知ってもらい、難しいという先入観を排除します。

その後、ITを活用したサービスやウェブサイトを構築するために必要な「論理的な思考」を学び、実際にプログラム言語を使った授業に移ります。設計や実装上の概念である「オブジェクト指向」に基づいて、JAVAやC#と呼ばれるプログラム言語の基礎を学習します。プログラム言語を書けるようになったら、次は実際のサービスを模したプログラムを組み上げる演習を行い、課題をクリアする。あとは、「基礎~演習~課題」の繰り返しですね。

—日々の勉強はかなり大変だと思います。みなさん、どのような壁にぶつかり、それをどのように乗り越えているのかが気になります。

武田:たしかに、ゼロから勉強していくので、覚えることはたくさんあります。しかも、その日学んだことをベースに翌日はまた新しいことを学ぶため、毎日着実に理解を重ねていく必要がある。最初の壁は、この「覚える量の多さと復習の大変さ」ですね。

そこを乗り越えたら、次に「何がわからないのかが、わからなくなる」という状態になります。その状態を克服するには、いま起きている状況を整理して理解するために復習を繰り返すしかありません。講師を活用して、わからないことをどんどん質問してほしいですね。

学びの段階によってさまざまな壁はありますが、これまで挫折した社員はいなくて、みんなどうにか乗り越えて、現場へと旅立っています。

実際の研修の様子

実際の研修の様子

村田:正直、相当ハードだとは思います。たった6か月で、未経験者を現場で働けるレベルにまで引き上げようとしているわけですから。ただ、全員が未経験だからこそ、わからないところや苦しいところを共有できる。「苦しみを乗り越えて、その先のゴールにたどり着こう」という気持ちでみんなが一致団結して、支え合って乗り越えていますね。

—結果的に全員が壁を乗り越えて配属されているということは、そういったポテンシャルがある人材を採用しているからではないでしょうか。未経験者の場合、ITスキルはみな同じようなものです。重要視している部分はどこでしょうか。

村田:面接で見ているのは、意欲。なぜITエンジニアを目指すのか、はっきりとした理由を持っていることが重要です。本気でやりたいことが伝われば、その人とは一緒に仕事をしたいと思います。

武田:「やりたい・知りたい・つくりたい」という気持ちは、エンジニア職を目指すうえで持っていてほしい要素ですね。われわれはスキルを磨くサポートしかできない。原動力がないと、どうしようもありません。

通常、ITエンジニアになる勉強をするためには、自腹で専門学校に通うのが一般的です。しかしハロー・ワールドでは仕事として勉強ができて給料も出る。その理由は冒頭に話したように、「みんなの仕事は勉強」だからです。しっかり勉強する対価として、給料が出る。そこは理解していただきたいですね。

村田:「給料をもらえて勉強もできる、ラッキー」みたいな軽い気持ちでこられるのは、正直、困ってしまいます(笑)。覚悟して、熱意を持って挑んでもらえると嬉しいです。

未経験者の強みは、これまでの社会人経験とプログラムスキルが融合すること

—これまでの研修生には、どういった職種の人がいたのでしょうか。

武田:営業、アパレルの販売、医療系の事務、イラストレーターと、本当に多種多様です。例えばアパレルの販売員は、時代の流れに不安を感じて、ITスキルを持つ必要性を実感するようになり、ハロー・ワールドに転職しました。もともと、店舗で使っていた決済システムがもっと便利なものになったらなという思いもあったそうです。いまは業務系のシステム開発に携わっており、「自分が手を加えたシステムが想定通りに動いたときに、すごい喜びを感じる」と言っていました。

医療系の事務員は、たまたま縁ができたITエンジニアと話をしているうちに、以前HTMLを使ってホームページをつくっていた記憶が甦り、それを仕事にしたいと思うようになったそうです。いまは念願が叶って企業サイトをつくっています。「苦労して制作したサイトを全世界の人に見てもらえることが、仕事のやり甲斐であり喜びだ」と語っていました。

村田:IT以外の職種に就いていた経験が強みになる場合もあるのではないでしょうか。ロールプレイングゲームで、戦士が魔法使いに転職すると、魔法戦士になったりしますよね。あの感覚です。アパレルの販売員でいえば、高いコミュニケーション能力を持ったITエンジニアになれる。コミュニケーション能力は、これからのITエンジニアには欠かせないスキル。前職の経験が活かされて花開く可能性は高いと思いますよ。

—これからのITエンジニア、というキーワードが出たので、最後に、今後求められるエンジニア像について聞かせてください。

武田:好奇心を持っている人です。IT業界は日進月歩の世界で、技術は常に新しくなっていきます。興味を持って、新しいことも臆せず、調べたり、見たり聞いたり、触ったりできる人が求められていると思います。

村田:ひとりの天才エンジニアが一からすべてをつくり上げるというよりも、チームで協力してつくり上げることを重要視する企業が増えています。自分の役割を理解して、メンバーとやり取りし、チーム全体として力を発揮するためには、コミュニケーション能力が求められます。

武田:研修中も、人前に出て意見や考えを伝える授業や、グループワークを重視していますね。

研修の様子(画像提供:ハロー・ワールド)

研修の様子(画像提供:ハロー・ワールド)

村田:極論ですが、エンジニアのスキルを学んだからといって、必ずしもITエンジニアになる必要はないと思っています。ハロー・ワールドで研修を受けてチームプレイができるようになれば、エンジニア職の先にプロジェクトマネージャーになるという選択肢もある。ITがわかる人としてプロジェクト全体を見ながら、システムをつくるのは別の人に任せるという働き方ですね。

昨今、営業でも経理でも、制作でも、なにかしらのシステムを使っているはずです。その意味では、どの会社もIT企業の側面を持っています。日々の運用や不具合で、開発者とのやり取りが発生したとき、プログラムやシステム、インフラの基本がわかっている人は重宝されるはず。

すでに、2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されることが明示されています。これからは、「国語・算数・理科・社会」に並んで「プログラミング」が重視される社会になってくる。現在パソコンやExcel、Word、PowerPointが当たり前に使われているように、将来は誰もが機械学習などを活用して仕事をしているかもしれませんね。