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もう「先輩の背中を見て学ぶだけ」の時代じゃない? 映像制作会社エルロイが実践する、社員の育て方

株式会社エルロイ

映像業界広しと言えど、クライアントからの発注依頼をすべて内製化できている企業は決して多くない。そんな中、エルロイは30名規模ながら企画、制作、撮影、編集、納品までを一貫して内製できるワークフローを実現している。その経緯やワンストップで制作するエルロイの強みについて、ディレクターの役割を果たす制作部の藏原健之さん、プランニング・デザイン・演出などを手がける企画デザイン部の榊原万琴さん、撮影部 撮影助手の室井大地さん、そして編集部の佐名希望さんに話を伺った。

取材・文:冨手公嘉 撮影:岩本良介(2016/11/30)

ベテランから全くの未経験者まで。30人の会社とは思えない、多様なバックグラウンド。

エルロイはスタッフの経歴がさまざま。経験者のみならず未経験者や新卒の採用も積極的に行なっている。まずはそれぞれの略歴について聞いてみた。

榊原:私は前職、ミュージックビデオを作る会社の制作部で3年程働いていました。企画の根幹となるコンテ制作など、もっとクリエイティブな部分に携わりたいと思い、エルロイに参画しました。今は絵コンテ制作だけでなく、プランニングや演出にも関わっています。

室井:僕は大学で文学部に通っていたのですが、どうしても映像の仕事に就きたくなって。夜間の映像専門学校に通いながら就職活動をはじめて、エルロイに応募しました。普通、撮影助手の仕事は専門学校を卒業していないと入りにくいんです。だけど面接で、撮影部部長の髙橋が「ゼロから教えてやる」と言ってくれて、入社しました。

撮影部 / 撮影助手 室井大地さん

撮影部 / 撮影助手 室井大地さん

藏原さんは映像制作会社に5年勤めた後、エルロイに入社。現在は制作部に籍をおきながら、プロデューサーやディレクターも務めている。佐名さんは福岡の大学を出て新卒としてエルロイに入社。現在は映像エディターとして活躍している。業界には珍しく、映像に関わる主要な制作過程を内製させることに成功したエルロイ。さらに2016年を「教育元年」と謳い、未経験者も積極的に採用してきた。専門スタッフを抱えることや、未経験者の採用は一見コスト高にみえるが、このような組織の在り方は理想的だと考えているようだ。

藏原:すべての部署が一つのオフィスにまとまっていると、仕事にスピード感が出ます。通常、制作部から社外スタッフに依頼する場合、意志疎通を図る上でもメールをしたり、電話をしたり、想像以上に時間がかかってしまいます。一方エルロイの場合は企画と制作・撮影・編集のスタッフが揃っているので、ピンポイントで話ができる。コミュニケーションが効率的なんです。ちょっとした相談もその場でできるため、クリエイティブに割ける時間が多くなるんですよ。だからこそ、教育に充てる時間を確保できる余裕があるんだと思います。

CanonやTOYOTAなどナショナルクライアントのプロジェクトが多いのは、そのスピード感やクオリティに対する信頼の表れとも言えそうだ。

榊原:普通、CM1本の制作期間は3か月くらいのことが多いですが、弊社ではものによっては1.5〜2倍くらいのスピードで進められることもあります。クライアントから仕事を相談された後で外部のコンテライターに依頼すると、書き込み具合などによっては1週間以上かかってしまうこともあります。でもエルロイの企画デザイン部には、絵コンテも描けて企画を考えられるプランナーが在籍しているので、すぐに手を動かせるという強みがあると思いますね。全員で「どうすれば魅力的な表現ができるか」というコミュニケーションをとることに集中できています。

企画デザイン部 榊原万琴さん

企画デザイン部 榊原万琴さん

ワンストップであることが、社内の「余裕」を生み出すことに繋がる。だから未経験者に対しても、十分に実践を通して学びの機会を提供できる。育った社員がさらに新人を育てられる。少数精鋭ながら「育成」の体制が整う好循環の背景には、効率化へのこだわりがあった。

現場で撮り直すか、編集で修正するか。全員が現場を経験するから、最適な判断ができる

映像業界では、工程ごとに会社が分かれることも少なくない。制作、撮影、編集など、それぞれに特化した企業が多種多様に存在する。エルロイはその全ての機能を一社の中に抱えることで、視野の広いスペシャリストを育てられるのだという。

室井:撮影においてはフリーのカメラマンの下に弟子入りするか、撮影専門の会社に入社するのが一般的です。僕らは会社に在籍している分、他のメンバーが撮影以外の過程で苦労をしている姿を見ることができます。例えば、僕ら撮影チームがグリーンバックで少しピンボケした撮影をしてしまったとする。するとエディターチームが、その素材をマスクで抜くために編集で苦労している姿を会社で目にすることになるんです。撮影のみの会社だと視野が狭くなりがちですが、同じオフィスで様々な過程に携わるメンバーがいる分、映像ができるまでの流れを俯瞰できます。だからこそ現場ありきの発想や傲慢にならないでいられるというか。学びが多いと思っています。

制作部 藏原健之さん

左:制作部 藏原健之さん

藏原:他にも、たとえば撮影現場にエディターも行くので、修正の対応ができる / できないの判断が瞬時に行なえるんですよね。撮影時間が伸びれば、スタジオを1時間過ぎただけでも、予算を大幅にオーバーしてしまいます。どこまでを現場でやって、どこからを編集に任せるかのコミュニケーションが図れるのも、エルロイならではだと思いますね。

佐名:エルロイは、ジェネラリスト(オフラインとオンラインを一貫して一人のエディターが担当する人)を育てるシステムなので、いろんなパターンの編集を学べることも醍醐味です。僕はいずれ、編集もできるディレクターになりたいと思っているので、日々勉強になりますね。

現場の都合や、ディレクターありきの発想ではなく、それぞれが予算と納期と自分たちのやるべきことを理解して、チーム一丸となって信頼し合っているからこそ、質の高いクリエイティブが生まれているのだろう。競合とのコンペティションに参加するための企画会議にも、制作 / 撮影 / 編集の部署を超えて出席できる仕組みを設けているようだ。

榊原:コンペに参加する際、企画会議に出たい人は誰でも参加OKというスタイルをとっています。例えば、撮影部からは映像的にはこうした方が良い、こういうカメラを使いたいと言う意見が出たり、編集部からはギミックを駆使した提案があったり。制作部は制作部の視点で、予算の妥当性やクライアントの好みについても意見をくれます。部署を超えて企画をディスカッションすることで、自分たちのチームだけでは浮かばない意見が出るのはいつも新鮮です。全員が映像制作のアイデアから携われるのはメンバーのモチベーションにもなっていますし、会社としての強みでもあるんでしょうね。

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