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一番大切なのは「愛」。クライアントとのフラットな関係こそ、最良のデザインを生む

チェントロ株式会社

クリエイティブディレクターの加藤宗大さんがチェントロを設立したのは2007年3月のこと。全日空商事(ANA)やサムソナイトなど有名企業のブランディング、WEBやパッケージデザイン、プロモーションなどを担当。また、東京・外苑前にある「ロイヤルガーデンカフェ」、横浜・桜木町の「アンデルセン・カフェ」のプロジェクトでは、プロモーションから、ロゴ、メニュー、ノベルティーなどのデザインも手がけた。これだけ幅広く案件をこなしているなら、社員もさぞ多いだろうと思いきや、メンバーは加藤さん含め3人。代表の加藤さん、永井俊行さん、吉澤麻衣さんを囲んだ取材現場は、常に笑いで溢れていた。

取材・文:岩井愛佳 撮影:永峰拓也(2015/10/27)

フラットな関係性こそが力を発揮するデザインコンサルティング

デザイン会社というと受託の制作会社をイメージする人も多いかもしれない。しかし、チェントロはデザインにおける「コンサルティング」に近い立ち位置でクライアントの課題をデザインで解決することに重きをおく会社だ。単発の仕事もあるが、基本的にほとんどのクライアントとの付き合いは長く、年間契約を結んでいる顧客も多い。人との繋がりを大事にしているチェントロだからこそ、クライアントの熱い想いやその人間味に触れると、多少の無理を受け入れてしまうことも。

加藤:どの企業も大なり小なり困っていて、それを聞くと助けたくなってしまう。もちろん、叶えられないこともあります。でもスケジュールや予算などが許す限りは、クライアントと、それを取り巻く社会を捉えた視点で、クリエイティブを通した貢献ができるように努めています。

チェントロ代表取締役 加藤宗大さん

チェントロ代表取締役 加藤宗大さん

永井:どのプロジェクトも、とてつもない熱意と愛を注いでいますからね。クオリティが高く、かっこいいものを作るのは当たり前。成果物が評価されることはもちろんのこと、僕らと関わった人たちに「また一緒に仕事がしたい」と思ってもらうことが大事だと思っています。

加藤:例えば、新商品って最初は使い勝手があまり良くないこともありますよね。でも、時間をかけて改良を重ねていくことで、長く愛される商品になっていく。デザインも一緒で、生み出したものを、中長期的に育てていくことで、クオリティも精度も上がります。持続的かつ継続的にクオリティコントロールをしながら、コミュニケーションの創出を補っていきたいんです。

チェントロは、クライアントや仕事のパートナーとの人間関係づくりも大切にしている。

加藤:クライアントや仕事のパートナーと一緒に食事に行くことは多いです。そうすると、腹を割って話せますし、お互いの距離感もグッと近くなる。打ち合わせの場では聞けなかった本音を聞くこともあります。僕らが目指すのはあくまでもフラットな関係。本音で話し合える関係づくりを常に心掛けています。

吉澤:たしかに、皆で食事に行く機会はよくありますね。私は人が大好きで、クライアントでも仕事だからと線引きせず、仲良くなりたいと思ってしまう(笑)。もちろん、ただ食事に行くだけで深いコミュニケーションが取れるわけではありません。大事なのは、魅力的なコミュニケーションが取れるよう意識することだと思います。家族や友人・仲間と同じように、クライアントや仕事のパートナーからも「一緒に仕事がしたい!」と思われるのが何より嬉しいですね。

「質の高いデザイン」を目指すための効率化

クライアントと長い付き合いだからといって、それが惰性に繋がることは全くない。成果物が良いのは当然であり、デザインというものは何よりも目的などにあわせて機能しなければ意味がないというのがチェントロの考え方だ。長きに渡ってクライアントと関わることによって、成果物とその効果に対する責任も重くのしかかる。

加藤:僕らは人と人との繋がり、コミュニケーションをものすごく大切にしています。クライアントが何を望んでいるのか、抱えている課題は何なのかなど、本質を見極め、解決策を提案する。その分、イメージや売り上げ等が落ちれば、それは自分たちも当事者として受け取り、改善していかなければならない。

左から加藤宗大さん、永井俊行さん、吉澤麻衣さん

左から加藤宗大さん、永井俊行さん、吉澤麻衣さん

「中長期的な案件が多いからこそ、急発注・短納期の仕事は少ないので、スケジュール管理は常に皆でするようにしています」と加藤さん。残業禁止や、早帰りを推奨しているわけではないが、結果的に3人とも安定した働き方ができているという。

加藤:毎日忙しいことは確かですが、できる限り業務を効率化するようにしています。例えば、クライアントにデザイン提案する前段階で、まずビジョンやゴールイメージを具体的に共有できるよう、企画設計・構築してからプレゼンをしています。そうすれば、作業段階でデザインに迷いはないし、細かい修正はあっても、方向性が違うからやり直し、なんてこともありません。

効率を上げるからこそ、時間的・コスト的にも余裕が生まれ、依頼者・制作者のどちらにとっても、より良いアイデアを検討することができるのだ。

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グラフィックもWEBも空間も。デザインのジャンルを絞らない理由