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日本デザイン振興会、2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞の最優秀賞を発表

学生をはじめとする若手が対象の「ニューホープ賞」

『グッドデザイン・ニューホープ賞』の最優秀賞が「入院中の小学生向け遊びのスターターキット『アドベンチャーBOX』」に決定した。

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する『グッドデザイン・ニューホープ賞』は、各種専修専門学校・大学・大学院の学生や、卒業・修了後間もない若手クリエイターを対象としたデザイン賞。審査委員長 は齋藤精一氏(クリエイティブディレクター、パノラマティクス主宰)、審査副委員長は永山祐子氏(建築家、有限会社永山祐子建築設計取締役)が務める。

日本全国から606件の応募があり、94件が受賞。その中から8件が最終プレゼンテーション審査へ進み、「入院している小学生を対象にしたあそびのスターターキット 『アドベンチャーBOX』」が2024年度の最優秀賞に選出された。今後は、最優秀賞を含む94件の受賞者に対し審査委員によるワークショップや企業見学会などの特典プログラムへの参加機会を提供し、キャリア支援と継続的なサポートを行なう予定だ。

闘病生活を送る小学生に向けたプロダクトが最優秀賞を受賞

『アドベンチャーBOX』は、病院で療養生活を送る小学生に対して、創造的な遊びを通じて好奇心や想像力を育み、闘病体験に前向きな物語を紡ぎ直すきっかけを提供するキット。看護学科の既卒である猪村真由氏、慶應義塾大学環境情報学部の板谷勇飛氏、埼玉大学教養学部教養学科の飯島百々葉氏、慶應義塾大学総合政策学部の松井晴大氏によって開発された。

【最優秀賞受賞・猪村 真由氏コメント】
いちばん子どもたちの思いを知っている現場で働く看護師や保育士の皆さんの思いを受け取って、デザイナーの方と二人三脚となり、自分一人では成り立たないプロセスで賞をいただけたことをとても嬉しく思っています。子どもたちが「かわいそうだから」ではなく、子どもたちが持っている力をより信じて応援していくという新しい在り方を、デザインを通じて行動し、伝えていけるよう模索していきたいです。皆さんに知っていただけたことも、子どもたちの未来にとっては大きな一歩だと思っています。引き続き応援していただけますと幸いです。

【齋藤精一(グッドデザイン・ニューホープ賞 審査委員長)最終審査講評】
設立3年目となるニューホープ賞は、グッドデザイン賞の応募にはないような若いアイデアを募ろうと始まったものですが、もはや「学生の賞」の域を超えています。先日、グッドデザイン大賞が選出されて総括として浮かび上がってきたのが、「はじめの一歩から ひろがるデザイン」。一人とその周りにいる人たちが同じ熱量と哲学を持って始めることが、非常に重要だと思っています。皆さんのピュアな熱量とモチベーションは絶対に忘れないでほしいですし、私たち大人こそ、その視点や姿勢を学ばないといけないと思いました。今後も、いま持っている熱量と自分の視点を大切に芽を伸ばしていってほしいです。

「グッドデザイン・ニューホープ賞」公式サイト
https://newhope.g-mark.org/

2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞
https://newhope.g-mark.org/award2024.html

グッドデザイン賞サイト
https://www.g-mark.org/

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