「仲間」と働きたい。元フリーランスがパノラマで「チーム」を重んじるワケ

株式会社パノラマ

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働き方や価値観の多様化により、独立ではなく「あえて会社員」を選ぶクリエイターも増えている。ブランドサイト制作や、総合WEBソリューションを数多く手がけてきた株式会社パノラマのコアメンバーにも、長きに渡りフリーランスで活躍してきた社員がいる。彼らはなぜパノラマで働くことを選んだのか。そして、彼らフリーランス経験者が実践する「個を際立たせるチームづくり」とは。クリエイティブ事業部で活躍する元フリーランスの柳澤友己さんと島袋直和さん、そして事業部を統括する三矢展也さんに話をうかがった。
  • 取材・文:村上広大
  • 撮影:柏木鈴代
  • 編集:吉田真也(CINRA)

「チーム」で同じビジョンを目指したかった。「会社員クリエイター」になった理由

—柳澤さんと島袋さんはもともとフリーランスだったそうですね。なぜパノラマに入社したのでしょうか?

柳澤:ぼくはフリーランスのデザイナーとして7年ほど活動していました。でも、「チームで働くこと」に魅力を感じていて。今後のキャリアアップも考えたとき、チームビルドしながら仕事を動かしていくことに興味を持ちました。

そんなとき、もともと仕事でつながりがあったコムリエと、三矢さんが取締役を勤めていたトライポッドが合併してパノラマになるという話を聞いたんです。ぜひジョインしてほしいという話をいただき、チームビルドを経験するにはいちばん良いタイミングだと思い、入社を決めました。

株式会社パノラマ クリエイティブDiv. アートディレクターの柳沢友己さん

株式会社パノラマ クリエイティブDiv. アートディレクターの柳沢友己さん

島袋:私は29歳のときに「30歳になる前に、独立を経験してもいいんじゃないか」と、完全にノリでフリーランスになった口です(笑)。

それによって自由な働き方が実現できた一方、プロジェクトに深く関われないことに物足りなさを感じていました。外部パートナーとして協力するのではなく、同じ会社の「チーム」としてビジョンを目指すのもいいよなと、あらためて感じていたんです。

そうして3年半ほど過ぎた頃、地元の沖縄に帰りたいと思うようになりました。ただ、フリーランスを続けながらだと、東京にいるクライアントと継続して仕事をしていけるのかという不安もありました。

そんなとき、以前から仕事でつき合いのあった三矢に「ちょうど沖縄オフィスをつくる予定だから入社しないか」とオファーをもらったんです。自分としても、組織に属すことで上流から案件に携われるチャンスが増えると思ったので、願ったり叶ったりでした。

株式会社パノラマ クリエイティブDiv. フロントエンジニアの島袋直和さん

株式会社パノラマ クリエイティブDiv. フロントエンジニアの島袋直和さん

三矢:もともと地方にサテライトオフィスをつくろうとしていたタイミングだったんです。そうすれば現地での採用を強化できるし、それが結果として地域貢献にもつながると考えていたので。

ただ、生活の基盤を移すとなると社内の人間の腰も重たいので頭を抱えていました。そんなときに、島袋から「沖縄に帰りたい」と話があって。もうこの人しかいないと。これだけ優秀な人材に頼れるならうまくいくはずだという確信のもと、2018年7月に沖縄オフィスをつくりました。

株式会社パノラマ 取締役 CCOの三矢展也さん

株式会社パノラマ 取締役 CCOの三矢展也さん

一緒に働く人の「人生」がすごく近くにある。チームの一員だからこそ味わえる経験とは

—いざ「会社員クリエイター」になってみて、どんな変化がありましたか?

柳澤:一緒に働く人の「人生」がすごく近い距離にあると感じますね。組織で働くとなると、いろんな人の生活や価値観を大切にしないといけない。

部下をマネジメントするにしても、自分の判断一つひとつを、相手の気持ちに寄り添えているかと考えるようになりました。

島袋:沖縄のオフィスには、ぼく以外にもう一人エンジニアがいます。隣に同じ職種の人間がいることで切磋琢磨して働けますね。同じエンジニアだからこそ、業務の大変さを理解したり、専門スキルを共有し合えたりします。

沖縄オフィスにて(画像提供:パノラマ)

沖縄オフィスにて(画像提供:パノラマ)

—同じ職種だからこそ、わかり合えることって多いですよね。

島袋:そうですね。あと、仲間の成長を感じると、自分のことのように嬉しい。弊社で働く若い世代を見ていると、著しく成長していて、うかうかすると一気に抜かされるんじゃないかなと心配なくらいです(笑)。

そういう危機感を日々肌で感じられるのは、パノラマに入社したからこそ得られた経験です。

キャパシティーをわずかに超える仕事を任せる。部下を伸ばすマネジメント術

—柳澤さん、島袋さんともにマネジメント業務が中心になっているそうですね。部下をマネジメントする際、どういったことを心がけていますか?

柳澤:ぼくは「基礎固め」をかなり意識しています。人それぞれの努力やインプット量で実力に差が出るのは当然として、その前段階である基礎はしっかりと教えてあげないといけない。

基礎をしっかり身につけたうえで、チャレンジする機会があると、伸びる人は一気に成長するんですよ。だから、さまざまなチャンスを与えるように意識しています。たとえば、その人のキャパシティーを「少しだけ」超えるような仕事を任せてみたりとか。

それを乗り越えればひとつ階段を登ることができるし、仕事への自信もつく。その積み重ねが大事だと思っています。

島袋:それはぼくも意識していますね。だから「誰がやっても同じ作業」は、減らしていけるように取り組んでいます。一人ひとりが自分のチャレンジと向き合えるように、チーム全体の作業効率を上げて、余計な負荷は減らしたいと思っています。

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仲間と成長するのは楽しい。チームと個人が同時にスキルアップする方法

仲間と成長するのは楽しい。チームと個人が同時にスキルアップする方法

—コムリエとトライポッドという会社が合併してできたパノラマ。3年ほどの月日が経過しましたが、振り返ってみていかがですか?

三矢:違う企業文化が合わさったことで、たくさん発見がありましたね。もともとコムリエとトライポッドは、それぞれ社員が10人くらいの会社でした。

合併したばかりの頃は、企業文化を揃えようと新たにルールをつくったのですが、お互いに合わせようとし過ぎてうまくいかなかったんです。その反省点を活かしながら、とにかくチームビルディングを徹底したのがこの2年。全社員がモチベーション高く働けるように試行錯誤しました。

—取り組んでいることについて具体的に教えてください。

三矢:たとえば、スキルチェックシートをつくって、社員一人ひとりができること、できないことを明確にしました。スキルを可視化することで、個人面談でも綿密な話ができるようになりましたね。

また、勉強会を週1回のペースで開催しています。ひとつのテーマに沿って、社員が持ち回りで勉強したことを発表するスタイル。発表時に使った資料はすべてアーカイブ化しているので、入社時期にかかわらずそれに目を通せば、パノラマとしてどのような考え方で仕事に取り組んでいるのかが理解できるようになっています。

週1回開催されている勉強会の様子(画像提供:パノラマ)

週1回開催されている勉強会の様子(画像提供:パノラマ)

柳澤:もともと個々の能力は高いのですが、どんな優秀なクリエイターでもそれぞれに得意不得意はある。その両方を意識的に勉強でき、アウトプットできる場があるのは、成長意欲の高いクリエイターにとって良い環境なのではないでしょうか。

そうした環境で切磋琢磨し合えば、個人としてもチームとしても強くなり、「個が際立つチーム」をつくれるはず。なにより仲間とともに成長を目指すのは楽しいですよ。

人生におけるかけがえない財産が見つかる。リモートワークをあえてNGにする理由

—チーム全体で成長することをかなり意識しているわけですね。

三矢:はい。だから、パノラマではリモートワークは基本NGにしています。「この業界ならリモートワークをOKにしたら、たくさん入社希望者が来るよ」なんてアドバイスをもらうことも多いんですけど(笑)。

でも、ぼく自身が思い出す過去の出来事って、「仲間と一緒に酸いも甘いも経験しながら、頑張っていたときのこと」なんですよね。

いまでもかつて一緒に働いていた人たちと会うんですけど、「あのときのチームは良かった」という話が必ず出ます。そういう仲間って、人生においてかけがえのない財産になるんです。同じ経験を、社員にも得てほしいんですよね。

—同じ職場で苦楽を共にすることで団結力が生まれると。しかし、島袋さんは沖縄オフィスで働いています。東京本社と遠く離れた場所で働くことに疎外感はありませんか?

島袋:東京と沖縄はつねにWEBカメラで接続されている状態なので、同じオフィスのなかでデスクが1,000km離れている感覚ですね(笑)。

だから、業務にタイムラグがあるとは思っていません。つねに東京本社とコミュニケーションを取れる環境なので、「疎外感」よりも「一体感」を強く感じますね。

チームで成長して、チームで勝ち取る。仕事に誇りを持つ仲間たちと目指す景色

—今後どのようなことに取り組んでいきたいですか?

三矢:引き続きチームビルディングに力を入れていきたいと思っています。というのも、チーム力が上がれば自然とアウトプットの質も上がるんです。誰かの欠点は、ほかの誰かがサポートする、もしくは教えてあげる。そういう意識を強く持ったチームづくりをしたいです。

チームで成長して、チームで勝ち取る。それをずっと繰り返していった先に「自分一人だけでは見られない景色」を見られるはず。だから、そういうことを体験したい人にはぜひ仲間になってほしいと思います。

—柳澤さんと島袋さんはどうでしょうか。

柳澤:「最高のチームとは?」をつねに考えていきたいと思います。そもそもぼくがパノラマに入社した決め手は、「自分が働きたいと思う会社を、自分で考えてつくってほしい」と社長に言われたからなんです。

そういうことを、創業者でもない人間が考えられるのってすごく貴重だと思うんですよ。みんなで一緒に会社をつくりあげていくんだと、一人ひとりが自分ごと化できるので。

弊社は合併してからまだ3年。チームビルディングの真っ最中です。だから、これから新しく入ってくれる仲間にも、会社づくりに参画してほしい。特に「トップダウンの会社」に嫌気がさしている人ほど歓迎したいですね。

島袋:「パノラマで働くこと」に、全員がきちんと意味を見出せるチームにしたいですね。特にエンジニアやデザイナーは、パソコンさえあればどこでも働けるわけですし。

だからこそ、会社の方針やビジョンに共感しつつ、どこに行ってもやっていけるスペシャリストが揃う組織になるのが理想です。ぼく自身、沖縄を拠点に働けていますが、そういう事例も、もっと増やしていけるといいですよね。

—どんな人がパノラマには合っていると思いますか?

三矢:ぼくが社員を見るうえで重要視しているのは、「自分の仕事に誇りを持っているか」です。たとえば、デザイナーだったら、「デザインが心から好き」と言い切れるか。それが知りたいです。

「好き」が強い人は伸び代が大きい。経験値が足りない人でも「これってどうなっているんだろう?」とか「いまはなにが流行ってるんだろう?」とつねに探究心を持って働くことができます。そういう人は、自ずとレベルアップしていくんです。これからも、自分の仕事に誇りを持つ仲間たちとともに、チームで成長していきたいですね。

  • Profile

    株式会社パノラマ

    株式会社パノラマは、戦略設計・ブランディング・デザイン・オペレーションなどを総合的に提供するクリエイティブエージェンシーです。クライアントは、アパレル、コスメブランド、話題の飲食店、自動車、食品など、ファッションやライフスタイル領域が中心です。

    【景色を変える。景色が変わる。】
    私たちは、私たちの仕事で「景色(Panorama)」を変えられると信じています。

    個が仕事やプライベートを通じて人間的に成長すること。そんな個が集い、有機的にコラボレーションすること。それを社会に発信すること。

    そうやって、従業員の、チームの、社会の「景色」を変えていきたいと思っています。

    【社員の成長を支える仕組み】
    ・Brand New Experience制度
    社員が新しい経験・体験をすることに必要な資金を会社が最大10万円 / 年まで支給します。海外美術館への旅行や海外広告祭への参加、フィットネスジムや英会話など「新しい景色」を見るために必要な協力を惜しみません。

    ・勉強会や書籍購入の負担
    インプットや学びに必要な書籍やセミナー、研修参加のための費用も負担します。 

    ・豊富で幅広い案件
    世の中のトレンドを押さえることで豊富な案件依頼をいただいています。『佐賀県 × 落合陽一 / アート展特設サイト』や『三井物産グループコーポレートサイト』『渋谷QWSブランディング支援』など、幅広い案件をメンバーの得意分野・興味関心領域に合わせてアサインしております。また近年は『PNRM ORIGINALS』と題して自社案件にも取り組んでおり、クライアントワークとは別軸のアプローチで創作することにより、新たなクリエイティビティを培うことを狙っています。

    【メッセージ】
    デザイン好きが集まって、世の中に「本物」を届けていく。わくわくする仕事ですが、難しい仕事です。私たち経営陣は、「メンバーが本質的に"クリエイティブなこと"だけに頭を悩ませられる環境作り」に本気で取り組んでいます。前述の制度やチーム作り、マネジメント教育、評価制度など、面談でも詳細を説明しますが、他にはない仕組みが整っています。

    その積み重ねが「直近の離職率0%」「モチベーションサーベイでAA評価※1」「9期連続増収」といった数字にも表れています。

    ※1 リンクアンドモチベーション調べ。特に「専門能力の獲得」「上司への満足度」で最高評価を獲得。

    また、東京の本社に加え、2018年7月より沖縄にクリエイティブブランチを設置しました。沖縄・那覇オフィスへのUターン・Iターンメンバーも募集しております。