
FCバルセロナのプロモーションを手掛け、スポーツやファッションの世界をプロデュースするマルク(MARK)

株式会社マルク
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- 2022.12.26
- FEATURE
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MARK(マルク)は、突出した実現力を持つクリエイティブエージェンシーだ。クライアントのブランドやコミュニケーションの戦略を立て、クリエイティブ制作までを一貫して行ない、デジタル・リアルを問わず実現する。その強みはとくにイベントで発揮され、これまでには世界的サッカークラブ・FCバルセロナやナイキ、ミズノなど、大手クライアントから信頼を寄せられてきた。
そんなMARKの現在のメンバーは、代表の木之下祐士(きのしたゆうじ)さんを含めて4人。少数精鋭で全員がプロデューサーとして前線に立つ。彼らはどのようにプロジェクトを進行しているのか? MARKだからできること、実現力を高める秘訣ついて、木之下さん、チーフプロデューサーの増田省吾(ますだしょうご)さん、プロデューサーの北條瞳(ほうじょうひとみ)さん、轟木亜問(とどろきあとう)さんに話を聞いた。
- 取材・文:宇治田エリ
- 撮影:豊島望
- 編集:生駒奨(CINRA編集部)
世界的サッカークラブをトータルPR⁉︎ 常識にとらわれないソリューションを生み出すMARKの強み
―さまざまなクライアントのコミュニケーション戦略の策定や制作を行ない、独自のアイディアと存在感を放ってきたMARK。その特徴はどこにあると思いますか?
木之下祐士(以下、木之下):MARKはクライアントの与件を構造化し、課題から戦略設計、企画立案、クリエイティブ制作まで一貫して行なうクリエイティブエージェンシーです。その施策を体験したお客さまがどういう気持ちになり、クライアントに対してどんな印象を抱くかまでを考えて体験を設計することを得意としています。

MARK創業者でCEO・ヘッドプロデューサーの木之下祐士さん。スポーツマーケティング会社でプロモーションプランナー兼プロデューサーとして勤務し、ブランドコミュニケーション案件を数多く担当。その経験を活かし、2015年にMARKを創業した
木之下:一番得意としているのはイベントを通したブランドコミュニケーションですが、そうした型にとらわれずクライアントの課題に対して統合的にマーケティングコミュニケーション戦略を設計し、案件に応じてPR・デジタル・コンテンツメディア施策など臨機応変に取り組んでいます。「つくりきっているか? つくりこまれているか?」それこそがMARKの判断基準です。ひとつ上の体験を目指し、つくり続け、磨き続けることで新しい価値を提供します。ブランドやサービスが世の中に、人の記憶に残る体験をつくることで、人々に笑顔を増やし、より未来をつくっていけると信じ、日々クライアントの課題と向き合っています。そのブランドが生み出せる体験は何か、コアの部分まで考える。加えて、ユーザーが何を求めているのか、マッチングポイントをしっかり探ったうえで設計する。だからこそ、ユーザーが自分から興味を持ち、参加してもらえるワンランク上の体験を生み出せています。
―クリエイティブエージェンシーとして、本質的なソリューションのひとつとしてイベントを得意としているのですね。イベントを実施した案件でとくに印象深いものは?
増田省吾(以下、増田):2019年にスペインの世界的名門サッカークラブ「FCバルセロナ」が来日ツアーを実施した際に、日本のファンとのエンゲージメントを目的にデジタルおよびエクスペリエンシャルマーケティングをメインとしたプロモーションを担当しました。

チーフプロデューサーの増田省吾さん。2018年にMARKへ入社
増田:『#生バルサ』というコアアイディアを設計し、ツアーコンセプトである「THE PASS THE ART THE BARCELONA WAY」を体現する各アクティベーションを行ないました。そのなかのひとつの施策として、よりダイレクトにファンとのつながりをつくることを目的とした「ファンブース”THE FAN ZONE”」を企画しました。

写真提供:MARK
増田:そのなかでは、バルセロナが普段の練習で行なう「ロンド」(※)を体験できるアクティビティや、好きな選手と写真を撮れるフォトシステム、レジェンド選手のトークセッションなど、クラブを身近に感じられるコンテンツを実施しました。結果、本当に多くの方に参加していただくことができ、チームのコアな魅力を伝えることができました。また、『#生バルサ』はクラブも気に入ってくれたようで、試合当日の選手ユニフォームにも掲出していただくことができました。MARKとしても貴重な経験でしたね。
※ロンド……決められたエリアのなかで、ひとりのディフェンス選手の周りを複数人のオフェンス選手が囲い、オフェンス選手同士がディフェンス選手にボールを奪われないようにパスを回す練習方法。繊細なボールテクニックとポジショニングのセンスが求められ、これを得意とするバルセロナの選手たちは世界でも有数のテクニックを誇ると言われている

「ロンド」を体験できるブースの様子 / 写真提供:MARK

選手と写真が撮れるフォトシステム/ 写真提供:MARK
―ユーザーが喜ぶ施策を考え抜いて実行したことが、クライアントであるクラブにも喜んでもらえる結果につながったんですね。

写真提供:MARK
増田:そうなんです。この案件は4社競合のコンペを勝ち抜いて担当することができたのですが、それも提案段階から「クライアントとターゲットの両方にとって価値のある企画を」という意識を持てていたからだと考えています。

写真提供:MARK
新しいブランドを身近な存在に。ユーザー目線でつくり上げるブランドコミュニケーション戦略
―MARKはイベントだけでなく、ブランドのコミュニケーション戦略でも強みを発揮しているそうですね。
木之下:スポーツメーカーのミズノ株式会社が2021年にスタートしたライフスタイルシューズブランド「MLC」のコンテンツ『#これが私のかたち』はブランドの立ち上げから携わらせてもらったプロジェクトのひとつです。この案件では北條が中心となり、轟木と一緒にコンテンツの戦略からすべての企画・制作を担当しました。

写真提供:MARK
北條瞳(以下、北條):もともとミズノには、「スポーツスタイル」というカテゴリがあり、日常でカジュアルに着こなせる靴や服を出していました。スポーツメーカーらしく機能性が高いことが特徴ですが、そのぶん価格設定も高価。そうした商品をどう展開し、どのように手に取りやすくしていくかという課題がありました。そこで、履きやすいけれど低価格なシューズラインが誕生。発売が決まった段階でコンペが行なわれ、私たちはブランド名からロゴ、コピー、商品を展開するためのブランド戦略、クリエイティブ開発、コミュニケーション戦略まで、ブランディングとマーケティングの両軸を考えながら企画・提案し、採用されました。

プロデューサーの北條瞳さん。もともと木之下さんと友人で、プロデュース能力を見出されてMARKにスカウトされた
北條:実際にプロジェクトを進めていると、コロナの影響で発売時期がずれてしまうといった変更が多々あり、その都度コミュニケーションの仕方をこまめに設定し直しながら進めていきました。現在は2シーズン目、今年の秋冬からは3シーズン目が始まります。すべてのシーズンで、クリエイティブのコンセプトを立て、認知してもらうためにブランドのタグライン(※)である『#SHAPE OF YOU』『#これが私のかたち』と合わせたプロモーションも実施しています。
※タグライン……企業やブランドの理念やコンセプトを端的に表す言葉。時期やキャンペーンによって変化する「キャッチコピー」とは区別される

写真提供:MARK

写真提供:MARK
―体験者がブランドを身近に感じるために、どのようなことを心がけましたか?
北條:ユーザー目線で考えることを大切にしています。とくに新ブランドは認知を得るところから始める必要があるので、「まず知ってもらうにはどうするか」「興味を持ってもらうためにどうするか」を考えます。そして、最終的に「購入したい」と思ってもらう流れを考え、雑誌やオンライン広告などでコンテンツマーケティングの施策を行ないました。
轟木亜問(以下、轟木):コンテンツ制作では、ターゲットとするユーザーとの親和性が高く、『#これが私のかたち』に通じる、自分らしさを体現するモデルやミュージシャン、タレントに出演していただきました。MLCのシューズは、スーパーに行くときも観光地に行くときも、大切な人とデートに行くときも、暮らしを彩ってくれるアイテム。そのような魅力を引き出せるよう、コンテンツの内容を考えていきました。

プロデューサーの轟木亜問さん。スポーツウェアのデザイナーを経験後、2020年にMARKに入社した
「MARKのプロデューサー」が持つ資質とマインドとは? 「熱量次第で誰でもなれるんです」
―部署や役職にとらわれず、クライアントやユーザーに寄りそった仕事をしていくのがMARKのプロデューサーなのですね。前例がなかったり、業務が多岐にわたったりと大変な場面も多いかと思いますが、仕事をするにあたりどんな意識が必要になるのでしょうか?
轟木:MARKのプロデューサー職は営業の役割も担うので、売上を取っていくことはもちろん意識しています。ただ、実際にその商品やサービスを使うことでその人の人生がどう豊かに潤っていくか、というところまで考えることも大切だと思っています。この商品はその人の課題をどのように解決してくれるか。その商品がなぜその人に必要なのか。商品を取り入れた結果その人の暮らしがどう変わっていくのか。そこまで考えを広げることで、クリエイティブやコンテンツも、世の中的に意味のあるものがつくれるのではないかと思っています。
北條:私はプロジェクト内のコミュニケーションが円滑になるように意識しています。クライアントとパートナーの間で、痒いところに手が届くような、みんなが気持ちよく働ける環境をつくることで、その先のユーザーにまで想いが届くようになると思っていて。身近な人たちの困りごとを解決することで、商品もより良くなっていくし、クリエイティブもその次のプロモーションも良くなっていくと思っています。
木之下:あるクライアントから「MARKには有名になってほしくない。MARKに仕事が殺到して、うちが依頼できなくなったら困る」と言っていただけたんです。課題への向き合い方、また戦略からアイディア、そしてクリエイティブへ変換するスピード感とクオリティ高さ。一貫したコンセプトに基づいた実現力は信頼でき、大手代理店と比べてもパートナーとして安心感がある、と。まさにMARKが目指しているプロデュースのかたちを褒めていただいて、何よりも嬉しかったですね。
増田:ぼくの場合は「そもそも、このプロジェクトの目的は何か」という問いは一貫して持ち続け、見失わないようにしています。このプロジェクトが世の中にどう影響を与え、そのためにどう見せてあげるべきか。ぼくらはそこを掘り下げるだけでなく、チームで制作するフェーズになっても、目的を常に掲げていく必要がある。また、ぼくの場合はチーフプロデューサーなので、プロジェクト全体を俯瞰し、周囲のフォローをしていくことも心がけています。
木之下:「プロデューサー」というと、「なんだか怪しい」「何をしているかわからない」と言われることが多い職業です。でも、だからこそ誰でもなれるし、枠を決めずに何でもつくることができる。そこで資質を伸ばせるかどうかは、その人の熱量が重要で。増田が言っているように、世の中にとってどんな意味があるのか、目的を見失わないことはもちろん、プロデューサー自身が熱量を持ち続け、チームを牽引することで、必ずいいものができると信じています。
「MARKの可能性は無限大」「日本一のプロデューサーに」。社員が感じるリアルな未来
―MARKで働いていて、成長したと感じること、課題に感じていることはありますか?
増田:この4年間で、初めてのことにたくさん挑戦し、実践する機会を与えてもらいました。そこで、プロデューサーとしてどうやって答えを出すか、自分なりに考えられるようになったと思います。そしていまは、プロデューサーとしての仕事を覚えるというフェーズから、自分らしさを発揮させていくフェーズに移っている段階。だからこそ、「自分の意志をいかにプロジェクトに注ぐか」という視点で、一つひとつ自分で自分にお題を出しながらトライしていきたいと考えています。
北條:私は自分の直感で動いちゃうことが多いので、世の中の動きやニーズに寄り添えるようになりたいです。自分が「こう思うからこうしたい」だと、いいものは生まれないと思うので、もっと勉強していきたいです。
木之下:北條は「前の会社では自分の意見を言えなかった」と言っていたけれど、本来はすごくパワフルで。そのポテンシャルをMARKで発揮してもらいたいと思ってスカウトしたんです。物事を冷静に見て落ち着いて判断しようとする姿勢と、彼女らしさが両立していて、会社としても助かっています。
轟木:ぼくは前職でスポーツウェアデザインをしていたので、MARKでは「プロデュースってなんだろう?」っていうところからスタートしました。とにかくがむしゃらに目の前の案件をこなしてきましたが、最近はプロジェクト全体を見渡せるようになってきて、できることが増えてきたように実感しています。これからは、自分がやりたいことが、はたしてクライアントやユーザーのためになるのか、深堀りして考え、擦り合わせる力を身につけたいですね。
―最後にこれからの展望と、入社を希望する方へのメッセージをお願いします。
木之下:これからどんどん会社の規模を大きくしていきつつ、広告やイベントなどのかたちにとらわれないアイディアをつくり、実現し、人々にとって意味のあるものを届けられる唯一無二のプロデュース会社になりたいです。そのためにも、メンバー一人ひとりがもっと個性を発揮できる環境にしていきたいですね。
増田:仕事でも私生活でも、自分がやりたいことを体現しながら、自分も関わる人たちも幸せにしていける人になりたいです。MARKはなんでもチャレンジできる環境。自分の個性を発揮することが会社の厚みにもなり、一緒に組織の方向性をつくっていけると思います。
北條:私は私生活では母親でもあるので、仕事と家庭の両立を通して、人生を輝かせたいですね。MARKで叶えられることは無限大。ここで出会えた仲間は私の人生のキーパーソンだと言える存在です。そういった密な関わりのなかで働いていきたいと思う人に、ぜひ来ていただきたいです。
轟木:ぼくは日本一のプロデューサーを目指しています。案件の大小に関わらず、身近なものでもぼくに任せようと思われる存在になりたい。そしてMARKには一緒に働くというよりも、一緒にMARKの未来をつくっていくというマインドを持った方に来ていただければとても嬉しいです。
木之下:みんなが言うように、熱量を持ち、楽しく仕事をしていこうとする人間力がある人に来ていただきたいですね。大切なのは、何ができるかというより、ここで何をやりたいか。プロデュース能力を伸ばしたい方、プロデュース経験をもっと広げていきたい方に、ぜひ仲間になっていただきたいです。
Profile

私たちマルク(MARK)は、ブランドイベントを得意とするクリエイティブエージェンシーです。統合コミュニケーションの設計からクリエイティブの企画制作まで一貫してプロデュースします。これまでにFCバルセロナ、ナイキジャパンをはじめ、スポーツ・ファッション・ライフスタイルの領域を中心に世の中との接点をつくってきました。企業のマーケティング担当者と直接並走し、戦略からアウトプットまで幅広い業務に携わることができるのがマルクの仕事の特徴です。
1つの企画に100の手法もメディアもある時代にあざやかな「フィジビリティ(FEASIBILITY)=実現力」こそが運命を左右すると考え、「FEASIBILITY FIRST」をタグラインに掲げ、コンセプトからアクティビティまでを瞬時に横断して考え、ブランドにとって最高のアウトプットをつくり出します。
マルクではブランドコミュニケーションの戦略設計を担うクリエイティブディレクター、そしてプロモーション企画から実行までを担うプロデューサーを募集しています。クリエイティブが好き、ファッションやスポーツが好き、遊ぶことが好き、マーケティング、広告が好き、そんな好奇心旺盛でチャレンジマインドの高い方の応募をお待ちしています。
【会社の特徴】
■少数精鋭で大手クライアントの案件を担当
大手企業をクライアントに持ち、幅広く案件を受託しています。少数精鋭ながら、大企業や大手マーケターからパートナーシップの立場から仕事を請け負っています。
■ファッション、スポーツ領域に強い
複数の有名スポーツブランドの案件を担当するなど、ファッションやスポーツ領域を得意としています。近年はライフスタイル領域にも幅を広げています。
■戦略とクリエイティブ両方の完成度にこだわる
クライアントと顧客のニーズを構造化し、深く掘り下げることで効果的な接点を見出し、コミュニケーション戦略の設計とクリエイティブの完成度、双方の質を高めています。
■手法の枠組みにとらわれない
手法にとらわれないマーケティングコミュニケーション戦略で世の中との接点をつくり出すことができます。
■若手も活躍できる
20代の若手が中心です。素直でコミュニケーションを楽しく取れる、人間力が高い人が多く集まり、自由度高く仕事をしています。
【企業サイト】
https://marku.jp/