CINRA
|
サービス向上アンケートご協力のお願い 詳しくはこちら

編集者からプランナーへ。スキルと視座が育つ場所・インフォバーンの「人育て」を聞く

株式会社インフォバーン

株式会社インフォバーン

  • #オフィスがきれい
  • #スキルアップしたい
  • #若手が活躍できる
  • #フレックス
  • #特集記事あり

一口に「編集者」と言っても、その仕事内容は編集するメディアによってかなり違う。雑誌 / 漫画 / WEB……メディアが変わるのは、ジョブチェンジにも近いだろう。

そこで今回は、確かな編集力で質の高いコンテンツを生み出しているインフォバーンに、「編集力」「編集者の育て方」や「育つ場所」について話を聞いた。

プランニングからコンテンツ制作まで一気通貫で手掛ける同社の編集者の業務は、制作にとどまらず戦略策定など多岐にわたるというが、入社してくる編集者のなかにはWEB編集未経験者もいるとのこと。彼らは編集力をどのように定め、どのように編集者を育てているのだろうか?

今回取材したのは、コミュニケーションデザイン事業部のプロジェクトマネージャー / コンテンツディレクター(編集者)の鈴木椋介さんと、同じ事業部編集者の玉置桃香さん。お2人の話から、未知の領域を面白がり、高い視座で仕事に取り組む、インフォバーンの編集者としての在り方が伝わってきた。

  • 取材・テキスト:松原芽未
  • 編集:吉田薫
  • 撮影:前田立

入社の決め手は編集者を重んじるインフォバーンならではの風土

―お2人とも2社を経て編集経験者として中途入社されたとのことですが、インフォバーンを選んだ理由からおうかがいできますか。

鈴木:僕は1社目はWEBメディア、2社目はPR会社にいたのですが、クライアントからの要望を解決したいと思っても、WEBメディアでは広告出稿、PR会社だとPRにソリューションが限られることにジレンマを感じていました。正直、最適解は別にあるなと思う時が結構あって。

インフォバーンでは、必要に応じてイベント企画やアプリ開発の施策もしますし、あらゆる選択肢から最適なものを提案できる。マーケティング全般の施策を打てるところに魅力を感じて入社しました。

玉置:私は編集志望だったのですが、新卒で入った出版社では、社長秘書に配属されてしまって。

―社長秘書……! ずいぶん職種が異なりますね。

玉置:はい。だからそこは1年ほどで辞めました。その後、紙媒体の制作会社に入って、雑誌やガイドブックなどの編集者になりました。紙は今でも大好きなのですが、今後も編集の仕事を続けていくために自分の可能性を広げたいと思い、デジタル領域にチャレンジしようと思ったのが理由です。

(右)コミュニケーションデザイン事業部ユニットマネージャー / コンテンツディレクター・鈴木椋介さん。音楽カルチャーメディアの編集からキャリアをスタート。その後、食とヘルスケアを得意としたPR会社を経て、現在はインフォバーンで戦略とコンテンツをつなぐプロジェクトマネージャーを務める。(左)コミュニケーションデザイン事業部コンテンツディレクター・玉置桃香さん。京都で旅行関係の雑誌やガイドブックなどの紙媒体の編集者として働いた後、2023年にインフォバーンに入社。コンテンツディレクター・プランナーとして企業のオウンドメディアの運用に携わる。

―WEBの編集に携わる会社は他にもありますが、何が決め手だったのでしょうか。

玉置:インフォバーンが、元々出版社から始まって今はコンテンツマーケティング支援をおこなっている企業ということを知り、編集者を重んじる風土を感じたことが大きな理由です。あと、面接がすごく話しやすい雰囲気だったのをよく覚えています。一個人として興味を持って話を聞いてくれたのがうれしかったですね。鈴木さんも一次の面接官の1人でした。

鈴木:純粋に、玉置さんのこれまでの仕事が面白そうだから自然と質問していた部分が大きいと思いますけどね。うちの社員は何にでも興味を持つ人が多いので。

「面白い」「読みやすい」のその先へ。ネクストアクションを見据えたインフォバーンの編集力

―実際に入社してみて、編集メンバーにはどんな人が多いと感じましたか?

玉置:年齢にかかわらず、言語化能力が高い人が多いです。私はじっくり考えて、咀嚼して言葉にするタイプなんですが、インフォバーンの編集者は情報処理能力が高い。若手の子でも、「本当に新卒?」と思うくらいで。感心しちゃいます。

鈴木:僕は自分のことを編集者だとは思っていなくて、どちらかというとマーケター寄りの人間なんですが、その視点から見ても、弊社の編集者は編集力が高いなと思いました。

―「編集力が高い」というのは、どういうことでしょう。

鈴木:例えば記事を作るとして、面白いとか読みやすいとかっていうのは最低ラインですよね。その先まで見据えるのが、僕にとって編集力が高いということ。つまり、ネクストアクションを起こす仕掛けをいかに作れるかが、インフォバーンの編集者にとって重要だと思います。

というのも、クライアントワークはこれを伝えたいという「お題」が先にあることがほとんどです。それをそのまま発信しても刺さらないから、うまく編集して伝わるようにする必要がある。商業メディアなら編集者が面白いと思ったことをそのまま企画にできるけど、クライアントワークはお題に沿って、伝えるための見せ方や切り口から考えることが求められます。だからこそ、編集者のレベルが必然的に上がっていくのかなと。

―確かに、どのように伝えるかを考える筋力が身につきそうですね。

鈴木:そうですね。クライアントに対しても、ただ「こうするのがいいんです!」って言えば、どうにかなるものではないので(笑)。プロセスや理由を言語化しないといけない分、鍛えられる部分はあるかもしれません。

長年のコンテンツ制作で培われた、WEB編集者の育成ステップ

―どのような案件にアサインされることが多いですか?

鈴木:編集者はまず運用案件に入ることが多いですね。2~3案件に入って日々コンテンツを作りながらプランニングをしたり、年度末に来期の提案をしたり、レポート分析を書いたり、というのが日々の仕事です。慣れてきたら、コンペ提案、イベント、コーポレートサイトの制作といった短期中期の業務にもアサインされます。

―玉置さんも含め、WEB媒体の編集は未経験という方も入社されていますよね。メディアを運用しながら徐々に学べるのは、新しく入社される方には安心感のある設計だなと思いました。

鈴木:確かに、いきなり新規案件にアサインされることはないですね。運用案件でキャッチアップしつつ、慣れてきたらコンペ提案やメディアの新規立ち上げなどに入ってもらう流れが多いです。

―お2人が入社された際も、運用案件を担当されたのでしょうか?

鈴木:はい。僕は研究者にトレンド情報を届ける家電メーカーのメディアと、メガバンクのオウンドメディアの運用から入りました。半年くらいで慣れつつ、途中で案件が増えたりしながら、スポットで提案に参加して。同時に運用案件内では、コンテンツプランニングのポジションに上がって……という形で、どんどん仕事の幅を広げていきました。

玉置:私は入社して1年半ですが、入社直後から2つのオウンドメディアを担当しています。第一生命さんの「ミラシル」と、JR東日本びゅうツーリズム&セールスさんの「びゅうたび」です。どちらも初めは一編集者としてジョインして、1年ほど経ってからプランナーになり、今は編集とプランニングの両方に力を入れています。

第一生命が運営するオウンドメディア「ミラシル」

JR東日本びゅうツーリズム&セールスが運営するオウンドメディア「びゅうたび」

編集者からプランナーへ。スキルに合わせてキャリアステップも変わる

―編集者とコンテンツプランナーはどのような役割分担をしているのでしょうか。

鈴木:例えば、「月に2~3本のコンテンツを作る」といった案件の制作担当者が編集者です。プランナーになると、どういうコンテンツを何本作るか考えたり、他のメンバーの制作物に対してフィードバックしたりといった戦略面も担います。

―編集者とプランナーでは、考えるべきことが異なりそうですね。

玉置:私はプランナーになるまでは、1つのコンテンツをいかに面白く・わかりやすくして、読者に思いを届けられるかということしか考えられていませんでした。初めてプランニングに挑戦させてもらって、コンテンツを作るための方針や仕掛けを戦略的に考えるようになり、視野を広く保つ必要性をすごく感じています。

―鈴木さんは、プランニングを一通り経験されたあと、どのようにキャリアを積んでいかれたのですか。

鈴木:コンテンツの制作から始まって、メディア単位での提案、今はクライアントの事業を考えるところまでやらせていただいています。

―事業提案となると情報のインプットも膨大になってくるかと思いますが、大変ではないのでしょうか。

鈴木:全然大変だとは思っていなくて、むしろ楽しいです。まずスタンスとして、外部の人ではなくて、クライアントの一社員くらいの気持ちでやっていて。だから費用対効果も無茶苦茶気にします。何千万と払ってもらっているのに、それ以上の効果を出せていなかったら意味がないですよね。そこまで考えていれば信頼を得られて、クライアントから「一緒にやりましょう」と言ってもらえる関係値が築けます。

それに、同じ案件に長く関わることも大切です。例えば初めてのクライアントからRFP(提案依頼書)が来た場合、知識や経験を総動員しても、提案できる内容には限界があります。でも、同じクライアントを1年間担当してから「今年の振り返りをもとに提案してください」という依頼なら、これまでのデータやトライアンドエラーの積み重ねがあるので、踏み込んだ内容にできる。そうした意味で、運用案件でしっかり経験を積めることは魅力かもしれません。

「道端の変化や違和感に気づける人が、編集者に向いている人」

―社内でのコミュニケーションで印象的だったことはありますか。

玉置:年齢やキャリアに関わらず、気付きを与えてくれる人が多いなと度々思います。でもやっぱりインフォバーンCVO・小林弘人の言葉は勉強になりますね。

時々全体会議で、編集者のマインドを教えてくれる時間があるんですが、中でも「歩いていて道端の変化や違和感に気づける人が、編集者に向いている人だよ」という話が、私にはすごく刺さりました。

執務スペースには創業者小林弘人さんらの単著が並ぶ。社員向けに貸し出しや販売もしているとのこと

社内には大型の本棚が多数設置されており、展示されている本はだけでなく、展示されていない本も注文して購入が可能。

クライアントだけでなくスタッフの幸せも考える。インフォバーンの編集力とは

玉置:あと、鈴木さんの言葉も印象に残っています。鈴木さんは私のユニット(部署内のグループ)のマネージャーで、入社以来ずっとお世話になっているのですが、「俺はみんなを幸せにしたい」とおっしゃっていて。しかもそれを本気で言うんです。

鈴木:本気ですね(笑)。まあでも、PR会社を経たことで、変化を起こして世の中を良くしていこうというマインドが身についている点はあると思います。普段からクライアントのことを考えているからこそ、依頼を言われたままこなすのではなく、疑問点があれば確認しますし、そもそもの目的を考えて、場合によっては別の方法も提案します。KGI設定から考え直すこともありますね。

玉置:対クライアントももちろんですが、社内にもその視線を向ける鈴木さんの思考も勉強になっています。私はまだ自分だけでいっぱいいっぱいなので。

鈴木:規模が大きい案件だとメンバーが10~15人いるので、どうしても個人の限界を感じるんです。当たり前ですが、チームで取り組んだほうが大きな価値を作り出せるので。PM的な動きになりますが、メンバーの最適な配置はもちろん検討しますし、個々のメンバーのコンディションからキャリアの話まで気にしています。

―それも「みんなを幸せにしたい」という話につながりますね。

鈴木:周りの人が楽しんでいたら自分も楽しいですよね? みんなが楽しく働いてくれたほうが結果も出るし、いいことづくし。それはコンテンツに関しても同じです。結局クライアントの要望を成し遂げるためにはただ発信するだけじゃ駄目で、ユーザーや読者にとって面白くて価値あるものにしないといけない。だからクライアントも読者も、みんな幸せにしたいんです。

玉置:出ました(笑)。

鈴木:みんなが幸せだったら、自分も幸せ。三方よしです。

―最後に、お2人から見て、インフォバーンに合うのはどんな方だと思いますか?

鈴木:興味関心の幅が広くて知識欲がある方が向いていると思いますね。幅広い案件にアサインされるので、その都度面白がって学べるほうが断然楽しいですから。玉置さんはどうですか。

玉置:私自身はリモートワークも併用できることも含めて、こんなに自由に働いていいんだという驚きがありました。ある意味社員に委ねられていることも多いので、主体的に仕事ができる方が活躍されている印象です。

鈴木:仕事をしていると、「うわっ、面白いアイデア思いついた!」みたいな瞬間がある。そのタイミングが一番楽しいんですよね。実際にやると辛いけど(笑)。

玉置:確かに。一番脳汁が出ますよね。

鈴木:そうそう。それが楽しめる人にはおすすめの会社です。

Profile

株式会社インフォバーン

株式会社インフォバーンは、コンテンツマーケティングやサービスデザインの領域で企業を支援するデジタル×デザインのエキスパート集団です。Business Insider JapanやGizmodo Japanを運営する株式会社メディアジーンのグループ会社でもあります。1998年の創業以来、デジタルの世界におけるメディアを追求してきた企業であり、メディア運営のノウハウや最新情報を強みに、スタートアップから大手企業まで、デジタルマーケティングやコンサルティングで企業の成長を支援しています。

【ミッション】
企業の価値創出を支援するクリエイティブ・カンパニー

インフォバーンは、企業が社会において永続的に価値を創出し続けるための存在です。ときには共同実践者となり未来をともに想像し、ときにはデザイナーとして製品・サービスをともに設計し、ときにはユーザーとのコミュニケーションにおいて、ストーリーテラーとなるべく私たちは企業を支援してまいります。ユーザーと企業との対話をつくるだけにとどまらず、ユーザーにとってのナラティブを生み、企業に新たな価値をもたらすことが私たちの使命です。

【強み】
未来を発見し、言葉にし、具象化していく力

デジタル化が進み、コミュニケーションにインターネット(オンライン)がなくてはならなくなった現代において、一対一の「対話」はより重要視されるようになりました。ユーザーは、メディア、企業、製品・サービスに対して、One to oneのコミュニケーションをより強く求めています。これまでのように、「こんな人たち」に向けてではなく、「この人」のことを考えて行動しなくてはならない時代となったのです。

そんな時代に、企業が価値をつくり出すための共創パートナーとして、私たちインフォバーンは活動しています。

革新的なビジネスを遂行するさまざまな部署のイノベーターに寄り添い、社会 / ユーザーを含むステークホルダーと企業や製品・サービスとのあらゆる対話から、インターナルコミュニケーションまで。四半世紀にわたるオンラインメディア運営と、10年以上にもおよぶデザイン事業で培ったノウハウとメソッドを持つメンバーが、その対話のきっかけとなってまいります。

その対話を生み出すために、私たちはつねに未来を注視し、過去から学ぶことを続けます。技術や制度、社会的な思考の変遷についても、さまざまな国内外の専門家の方々とのネットワークを通じて意見交換を行ない、視座を高め続けます。それらの活動を通じて人々の歩む先にあるその未来を発見し、言葉にし、具象化していく力がインフォバーンの強みです。

未来における企業の永続的な価値創造のために対話を促進し、ユーザーが自身の言葉で語る行為「ナラティブ」を生み出していくことを私たちは支援してまいります。

【記事コンテンツ】
noteでインフォバーン社員の魅力を伝える記事を発信しています。
https://note.com/infobahn/

【音声コンテンツ】
記事コンテンツでは語られていないインフォバーン社員のB面をポッドキャストで配信しています。
https://open.spotify.com/show/4byKyc5aTp1VRyLAzRD37e

気になる

おすすめ求人企業

PR