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プラスディーが常に考えるのは「仕事を通してどんな価値をつくるか」ということ

株式会社プラスディー

WEBや映像の企画・制作、そうしたクリエイティビティを活かした地方創生事業など、ジャンルを横断した活躍をみせるプラスディー。2008年の設立から10年足らずの間に「単なる制作ではなく、価値をつくりだすこと」を軸に事業を拡大し、近年は株式上場を目指すなど、今も変化し続けている。彼らが今後なにを目指すのかについて、チーフプランナー兼コピーライターの田中康紘さん、プランナーの脇慶太朗さん、アソシエイトディレクターの井出史香さんの3人に語ってもらった。

取材・文:梶山ひろみ 撮影:鈴木渉(2017/03/03)

制作はあくまでも手段。私たちが関わる意義は、本質的な価値をつくることにある。

プラスディーは、CEOの本田晋一郎さんとCOOの白井淳さんのふたりによって設立された。本田さんはWOWOW、カフェグルーヴを、白井さんはソニーミュージック、リクルートエージェントを経ての起業であり、どちらも制作会社の出身ではない。

田中:代表が制作会社出身ではないこともありますが、自分たちのことを制作会社とは名乗ってきませんでした。社是に「世の中をもっと楽しませる」とあるので、制作が絡まないものも含めて、世の中に何かしら新しい価値をつくりだすことを目指しています。もちろん、制作は価値づくりのコアな部分を担う重要なパートですが、あくまでも目的は本質的な価値を生むことだと考えています。

スピーディーな事業拡大も、世の中に提供する価値をより大きくしようという考えによるものだ。2014年には映像コンテンツへの需要拡大を見越して映像会社と合併、現在は地方の企業や自治体にも価値を届けられるようにと地方創生事業に取り組みはじめている。

プランナー 脇慶太朗さん

プランナー 脇慶太朗さん

脇:僕自身、ただ良いものを制作するだけでは満足せずに、それ以上を目指す姿勢に惹かれて入社を決めました。クライアントが自覚している課題に施策を提案するだけでなく、「気づいていらっしゃらないかもしれませんが、これも課題なのでは?」と、こちらから働きかけることもおもしろいですね。

「本質的な価値」が何なのかは、顧客の業界や生活者の好みの変化などによって変わる。評価基準は一概に断定できないため、何を達成すればクライアントのためになるのかをその都度立ち止まって考えるのだという。

田中:デジタル系のプロジェクトで成果を評価するとき、必ずと言って良いほどKPI云々の話が出ますが、個人的にはKPIだけを強調して報告するのはあまり好きではありません。KPIは良かったけれど、本当の価値に繋がらなかった、ということもよくあるからです。たとえば、採用サイトのお手伝いをさせていただくときに、よくKPIにされる数字がエントリー数です。でもエントリー数が増えたとしても、その会社にマッチしない応募者が大半だったり、最終辞退率が高かったりしたら意味がありません。目指すべきは、優秀な人材が必要な人数入社すること。採用サイトの本質的な価値はそこにあるはずです。一般的な評価指標をそのまま受け入れるのではなく、「ちゃんと価値をつくれただろうか」と常に内省的に考えます。

ただの「受託仕事」ではない。あえて顧客の期待からはみ出す提案もする。

どのようにクライアントとの関わりを深めているのか、実際の事例に沿って話を伺った。

2017年2月に、主婦と生活社が発行する女性誌『ar』のWEBマガジンがリニューアルオープン。プラスディーはサイトデザインはもちろん、オープン後のコンテンツの企画・制作まで担当していく。プロジェクトのディレクションを担当した井出さんは、2016年に新卒で入社したばかり。「早く仕事を任せてもらえそうな社風」が入社の決め手だったと語るように、すでにいくつもの案件に携わっているが、今回は新たな発見があったと振り返る。

井出:デザインの提案はすでに何度か経験しているのですが、自分も読んだことのある雑誌の編集部に企画提案するのは新鮮な経験でした。好評だったのはWEBから誌面へと派生する企画。本誌のコンテンツがWEBに転載されることはありますが、WEBから誌面へというコンテンツはまだほとんどありません。そんな新しい流れをこれからつくっていこうと話しています。

アソシエイトディレクター 井出史香さん

アソシエイトディレクター 井出史香さん

『ar』のWEBマガジンリニューアルでは、成果物だけでなく、クライアントとの関係性にも新しさがあったという。

井出:このプロジェクトではひとつうれしいことがありました。通常、WEBサイトには制作者のクレジットは載らないものですよね。でも今回は、雑誌の奥付のようにクレジットページを設け、そこに編集部メンバーと並べてプラスディーの担当メンバーの名前を掲載しようと提案したんです。一緒にメディアをつくっていくパートナーとしての意気込みが伝わり、実際に掲載いただいています。

雑誌とWEBを、真の意味で融合させようという動きは、いわゆる「受託仕事」ではなく文化をつくる糸口を世に提示しているようにも見える。脇さんも、携わった仕事で「WEB」と「リアル」をクロスするアイデアを実現しつつあるという。

脇:SUUMOのキャンペーン『Pops in the City』という企画は特に印象に残っています。この時は18~25歳の若い方々へのブランディングが目的だったのですが、音楽×街をテーマに、アーティストに思い入れのある街の路上や公園など、リアルな場所で歌ってもらったんです。街自体に何があるというよりも、住んでいる人がかっこいいから住みたくなるという動機ってあるじゃないですか? DOTAMA×赤羽、吉澤嘉代子×新代田など、若者に影響力のあるアーティストを起用して、WEB動画コンテンツを展開しました。SUUMOの価値を広げられたと、クライアントからも好評で。このとき、実現は難しそうだなと分かりつつ、リアルライブも提案したんです。クライアントも喜んでくれて、いつかやりたいと盛り上がりましたね。

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企画力を鍛えてきたから、自分の脳ミソを頼られる仕事ができる。