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新しい視点でクリエイティブを。IN FOCUS独自の「チーム編成」とは?

IN FOCUS株式会社

TOGA、New Balance、GINZA SIXなど、ナショナルクライアントのWEBサイト制作を担ってきたIN FOCUS。2019年には、WEB業界の世界的なアワード『The Webby Awards』にて、Webby Honoree(特別名誉賞)を受賞。センスと実力は世界的に認められている。その秘訣のひとつには、WEB、映像、グラフィック、写真といったビジュアル制作を社内で一気通貫できるチーム体制にあるという。各分野のスペシャリストが社内にいると、どんな効果があるのだろうか。同社で働く4名のクリエイターの言葉を通して、世界が認める彼らのクリエイティブ論に迫る。

取材・文:村上広大 撮影:豊島望 編集:吉田真也(CINRA)(2019/10/28)

WEB、映像、グラフィック、写真を一気通貫。IN FOCUSが多様な案件を受注できるワケ

CINRA.JOBでは、2014年にIN FOCUS代表の井口忠正氏にインタビューをしている。それから約5年が経ち、現在では20名を超えるスタッフが在籍。多様な案件にも対応できる体制が整ってきたという。また、WEB、映像、グラフィック、写真を一気通貫で依頼される機会もさらに増えているそうだ。

仲山:さまざまなクリエイティブを社内で制作できるのは、IN FOCUSの強みだと思います。たとえば、WEBのコンペ案件でも、提案段階で映像やグラフィックを盛り込むことができる。その結果、WEBをきっかけにトータルでの制作をご相談いただくこともあるんです。

アートディレクターの仲山慎哉さん

アートディレクターの仲山慎哉さん

仲山:それが実現できるのも、社内にさまざまなスキルを持つクリエイターがいるからこそ。各職種がそれぞれの領域からクライアントの特徴を見つめ直し、社内ですり合わせます。そうすることで、クライアント自身もいままで気づかなかったような「新しい視点」を見出すことができるんです。

最近では、クライアントに「アイデア段階から一緒に考えてほしい」と言われることも多くなってきました。これからますますIN FOCUSの強みを活かせる場面が増えるだろうなと感じています。

関山:WEBサイトの立ち上げで、グラフィックや映像を盛り込む場合、それぞれの外部の制作会社と提携しながらやっていくのが一般的。ただ、企業文化や進め方も異なるので、全体的な統率を取ることが難しかったりするんですよね。

そういった意味でも、IN FOCUSのように一気通貫で制作できるチームはより求められていくと思っています。

クリエイティブプロデューサーの関山カヅキさん

クリエイティブプロデューサーの関山カヅキさん

世界を意識した表現方法。メガブランドならではのサイトのつくり方とは

水口:最近の事例でいうと、横浜駅直通の複合型体験エンターテインメントビル「アソビル」のWEBサイトが良い例ですね。弊社でWEB、映像、グラフィック、写真まで担当しています。ビジュアルイメージなどが何もないところからスタートし、メンバー間で情報設計していきながら推し進めました。

WEBディレクターの水口達也さん

WEBディレクターの水口達也さん

水口:なかでも6つのフロアの雰囲気をWEB上でどうやって伝えるかが肝だったのですが、話し合いの末、イラストで表現することに。結果的に、クライアントにもとてもご満足いただけました。

関山:また、イラストだけにとどまらず、6つのフロアをイメージしたコンセプトムービーも弊社で制作しました。映像はCGアニメーション作家のでんすけ28号さんと一緒に制作しました。


「アソビル」の6つのフロアをキャラクター化したコンセプトムービー

関山:ただの施設紹介ではなく、遊び心のあるものをつくろうとしていたんです。そこで、各フロアのコンテンツをゲームの世界観に落とし込んで表現しました。その結果、コアターゲットとなるファミリー層だけでなく、クリエイティブに対する感度が高い人たちにも「アソビル」の存在をアプローチできたと思います。

また、ファッションブランド「TOGA」のプロジェクトでは、ホームページのリニューアルだけでなく、ECサイトもゼロから制作したという。ブランド初となる公式オンラインストアだが、そこにもIN FOCUSならではのこだわりがあるそうだ。

兼石:「TOGA」は世界に向けて発信しているブランド。海外の方たちにも魅力を伝えるためには、国内向けのECサイトとは違う性質を構築していく必要があります。TOGAに限らずこういった案件は多いので、海外に通用するクリエイティブの表現はつねに意識しています。

TOGAのECサイト(画像提供:IN FOCUS)

TOGAのECサイト(画像提供:IN FOCUS)

兼石:一定数のフォロワーがいるメガブランドの場合、多くを語らなくてもすでにどんなブランドなのかをわかってくれていることが多い。その説明を省けるので「シンプルだけどカッコいい」という表現を突き詰めることができます。簡単に見えて難しく、なおかつ責任のある仕事。クリエイターとしては、やりがいを感じますね。

WEBディレクターの兼石淳さん

WEBディレクターの兼石淳さん

専門外の知見を得られる。IN FOCUSに所属するメリットとは

ここで紹介した事例以外にも、IN FOCUSが手掛ける多くの制作物が国内外で高い評価を得ている。そのクリエイティビティーの高さの秘訣は、案件や職種などさまざまな領域を横断して仕事をする体制にあるという。

仲山:会社によってはジャンルや業界を絞って制作するところもあると思いますが、IN FOCUSでは商業施設からファッションのハイブランドまで幅広いプロジェクトが動いています。それぞれのチームで実践していることを情報交換することもあるので、新しい知見を得られるんです。

水口:その機会が、月1回のペースで行う社内の成果報告会。そこでは、どのようなプロセスで案件を動かしたのかというノウハウを共有します。「そんな手法もあるのか」という気づきの場になっていますね。

関山:ぼくが10年ぐらい前に勤めていた映像制作会社では、「これからは映像のことだけやっていてもダメだ。WEBのこともきちんと勉強しないと!」なんて言われていました。でも、「そもそも社内にWEBに詳しい人もいないし、どうやって勉強するの?」という環境でした(笑)。

一方、IN FOCUSでは、WEBやグラフィックの案件も同時に動くので、自然といろんな知識が身につく。それぞれのスペシャリストの考え方やスキルを間近で知れるので、とても勉強になります。

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プロジェクトはスタート時が肝心。ナショナルクライアントの期待に応える工夫とは

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