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大企業の傘下に。イメージソースが最先端を走り続けるために選んだ道

株式会社イメージソース

1998年の設立以来、デザイン×テクノロジーの無限の可能性を追求し、常に時代の最先端に位置しながら、デジタル領域を中心に世の中に対して心踊る体験を提供してきたイメージソース。そんな日本におけるクリエイティブエージェンシーのパイオニアが、2017年3月に同社最大ともいえるターニングポイントを迎えた。それは、NTTドコモ傘下であるD2Cとの業務提携だ。なぜイメージソースはD2Cの子会社となることを決断したのか。その背景と現状、そして今後のビジョンについて、代表取締役社長・クリエイティブディレクターの小池博史さん、取締役・ディレクターのこいけ雄介さん、取締役・アートディレクターの藤牧篤さんが語ってくれた。

デジタル制作業界はさらに競争激化。これからまたトップを走り続ける

2018年に創業20年目を迎えるにあたり、改めて経営層である小池さん、藤牧さん、こいけさんにその胸の内を聞いてみると、デジタル領域の現状を踏まえた上で、それぞれのビジョンを語ってくれた。

藤牧:正直なところ、どこもプロダクションが平均化してきているというか。イメージソースに依頼しないと出来ないというものが少なくなってきたように感じていたんです。そこを強めていくために僕らはR&Dに取り組んでいくべきだと考えていて。いろいろなテクノロジーが増えていくなか、手足と頭を止めずに動き続けていく必要があるので、そういう意味でもR&Dはわかりやすく自分たちのプレゼンスを高めていく手段なんです。今後はクライアントワークに取り組むなかに出てきた考え方をR&Dにシフトすることで、いろいろな相乗効果が生まれてくると思います。

唯一無二のオリジナルを生み出す。それはモノを作るプロダクションの真骨頂であり、数々のアワードを受賞してきたイメージソースがもっとも評価されてきた核の部分でもある。

こいけ:クラスですごく面白いことを考えている才能あるやつっているじゃないですか。そういうユニークな人がイメージソースを就職先として選んでくれる。大雑把に言ってしまうと、そういう会社にしていきたいと思っていて。というのも、今のデジタル広告業界に面白いものを作れる人が実際に入ってきている感覚がしないんですね。そこに僕らが「デジタルのクリエイティブはイケてるんだぜ」と印象付けて、業界自体を盛り上げていきたいですね。

取締役・ディレクター こいけ雄介さん

取締役・ディレクター こいけ雄介さん

小池:これまでデジタルのクリエイティブの中で、僕らが先端を走っていると実感するシーンが多かったのですが、実は最近は少し置いていかれた感があったんです。特にここ2,3年はインスタレーション的なアウトプットを多く手がけてきましたが、どこか息切れしたのか継続していけなかったものもあって。その間に気づけば僕らが後発的なポジションになってきていると感じたところが結構ありましたね。なので、今すぐにテコ入れせねばという危機感を持っていますし、「さすがイメージソースだな」って業界を振り向かせる作業がここ1,2年で必要なんじゃないかなと。そこからまたトップを走り続けて、面白いものを作り続けるというスタートを切り直したい。だから今はその温め期間なんだと思っています。

R&Dを通じて、唯一無二の発信型クリエイティブを

新しく楽しい価値ある体験を生む制作会社であるために、イメージソースはいわゆる受託案件だけに依存することなく、R&Dを強化したクリエイティブプラットフォームの構築に注力している。その代表的な例は今年の8月に実施した自社プロジェクト・IMG SRC PROTOTYPESだ。

IMG SRC PROTOTYPESはプロトタイピングを意識的に継続して取り込んでいく実践と実験の場として、Microsoft HoloLensやGoogle Tangoといった最新技術を使用したアイデアを、実際に体験できる機会として設けられた。社外からも参加者を募っており、プロトタイプやデバイスに興味があれば、誰でも参加できるイベントだ。

藤牧:R&Dは去年できなかったこともあり、今年は着実にやっていきたかったので、提携後の第1弾として8月に行いました。今回は4日間の開催で、幅広い参加者に来ていただけたという印象です。

取締役・アートディレクター 藤牧篤さん

取締役・アートディレクター 藤牧篤さん

こいけ:今回のPROTOTYPESは結構密度が濃かったですね。お盆時期にもかかわらず、1週間のうちに結果として8件も新しい仕事の相談を受けました。内容としても、企画から一緒に考えられるものが多くて。

小池:これまでもR&Dには長く取り組んでいて。発信型のクリエイティブを目指すなか、今後は仕事全体のこうした開発が3,4割を占めるくらいにしていきたいと考えています。「こういうものを作って欲しい」という注文を受けるより、「イメージソースのこの技術を使って新しいことを一緒にしたい」という依頼を増やしたいです。今回の業務提携でそのためのリサーチの場が整ったところ。そうすれば受託での仕事でも、私たちが持っている技術をアップデートしたものが多く展開できると思います。今はゴールを定めずにいろいろチャレンジしていきたいですね。

実業務だけでなく、福利厚生・インフラ面においてもNTTグループという大企業がこれまでになかった効果をもたらしている。

小池:やはりNTTグループなので、天変地異がない限りは倒産しないというか(笑)。僕らが集中して制作するためのプラットフォームとして、安心感がある環境作りというのは大事だと思っていて。小規模の会社は景気の流れに左右されがちなので、基盤があるというのは働き手にとって安心感をもたらしてくれます。あとは、今まで手探りでやってきた昇給制度が透明になってきたというか。制作会社って意外と不透明なところが大きいと思うんですが、自分が何年勤めてこれくらいの給料設定になるというのがわかるので、キャリア設計がわかりやすくなるんじゃないかと。

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ものづくりに専念する。その意味において自社のプレゼンスを高めるために、クライアントワークだけでなくR&Dを通じて独自性の高いクリエイティブを作り出していく必要性があるというわけだ。

小池:常に面白いことを考えるという土壌が会社にあるのは夢がありますよね。そこをやり続けようというのが僕らのビジョン。制作会社って一代で倒産してしまうことが多いと思うんですけど、代替わりしても文化を保ったまま続けていけるはず。そういった未来永劫続いていく会社づくりをしていきたいんです。

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