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目指すは全員野球! ハイライツ×マスクマン×切札が語る、少数精鋭のクリエイティブ。

ハイライツ株式会社×株式会社マスクマン×株式会社切札

デジタル技術の止めどない進化によって、「デザイン」という言葉の定義がどんどん広がっている。グラフィックの力だけで勝負していたデジタル以前から、操作感やモーションなどのUI・UXデザインが注目されたり、ユーザーの数値を分析しただけで「いいデザイン」が生まれたり、刻々と「デザイン」はその姿を変えている。 そうした時流の中で、最先端のデジタル領域に身をおきながらも、ブランディングやグラフィックなど、デザイン本来の力を発揮して評価されているのがハイライツ株式会社だ。少数精鋭でありながらも、多くの大手企業から信頼され、デザインだけでなく、サービスや企業のブランディング全般まで手がけている。その秘訣を代表の下川氏に伺うと共に、同氏とともに日頃チームを組んでいる株式会社マスクマンの中西氏、株式会社切札の有方氏を招いた。3社の代表が、なぜ揃って少数精鋭にこだわるのか、その理由を存分に語ってもらった。

最大社員何人まで? 3社にとっての理想の企業規模。

—少人数な組織ながらも、皆さん手掛けている案件の規模が大きいですよね。

下川:ありがたいことですね。今もたくさんご相談をいただきますが、基本的に面白い仕事って、断りたくないんですよ。やっぱりクライアントの期待に応えたいっていう気持ちもすごく強くて。なので、今はもっと会社の体制を整えたいなって思っています。

中西:その気持ちすごく分かります。でも、人数を増やしたら、だんだん管理が難しくなっていったりというジレンマがあるかと思うんですけど。

−そこは難しいですよね。皆さんは代表でもありつつ、現場主義を貫く感じなんでしょうか? 

株式会社切札

2014年4月設立、株式会社切札。現在のメンバーは4名で、WEBに限らずイベントなど、テクニカルな部分をメインに様々な案件に携わる。
http://kirifuda.co.jp/

有方:そうですね、僕もコアな人たちだけの組織を作りたいというのが会社をつくった理由の一つです。うちの会社、名刺がトランプなんですけど、現段階ではMAXで13人までって決めていまして。やっぱり仕事って楽しいだけじゃなく、しんどいこともあるじゃないですか。それをみんなで共感したいんです。大人数になっちゃうと、誰かがしんどいけど、誰かが楽しいみたいな状態になりがちで、それはちょっと嫌だなぁと思って。仕事終わりにみんなで飲みに行ったりとか、ラーメンを食べに行ったりとか、僕が想像していた理想を着々と実現しています(笑)。下川さんの言う「全員野球」みたいなものでしょうかね。

中西:僕も会社をつくるとき、最大で12〜13人くらいが理想かな……、って考えていました。でっかいチームのダイナミズムを活かして制作する面白味も経験したし、それもすごく魅力的だったんです。でも少人数で仕事するフットワークの軽さとか面白さに魅力を感じて会社を作りました。

ーちなみに“マスクマン”って命名も面白いですよね。(ちなみに、当日中西さんは、風邪予防のためマスクをして登場!)会社としては、どんな会社ですか?

中西:『水曜どうでしょう』っていう番組あるじゃないですか。WEB業界の“どうでしょう班”って、いつも説明しています(笑)。あの番組ってテレビとしてはあり得ないフローで番組を作っていて。ディレクターが前に出てきたり、ハンディカムひとつだけで番組を作ったり。既存のフォーマットからは逸脱しているんだけど、でも、みんなに愛されながら、ずっと続いている。

−たしかにあれは稀有な番組ですよね。ファンも多いと思います。

株式会社マスクマン

2013年12月設立、株式会社マスクマン。プランニングからディレクションをはじめ、デザインやコーピーライティングなど、制作をメインにトータルに携わる。
http://maskman.co.jp/

中西:クリエイターって、けっこう不器用な人が多いじゃないですか。フォーマットにハマれない人達。すごい仕事はできるのに、コミュニュケーションがちょっと上手じゃないせいで評価されなかったりとか。だから、そういう才能ある人たちが、ちゃんと評価される場所を作って、飯を食っていける場所を用意したいと思っています。メンバーを生かす場所作りというか。最終的に歳をとって、プログラムも組めなくなったら、料理が得意なメンバーがいるのでみんなでコロッケでも揚げようなんて話しもしています(笑)。

−いいですね、コロッケ屋(笑)。ハイライツさんはどうですか?

下川:ハイライツとしては3〜4チームができるくらいまでの人数として、15人くらいまで増やすことを今は考えています。社員それぞれが組織の歯車にならず、「自分ごと化」できる環境を作っていきたいですね。少人数だと個人の意見や影響力が大きいですからね。そういう環境でそれぞれが成長していけば、同時に会社も大きくなっていくという。そういういい循環を生み出していきたいと思っています。

これからのデザイナーは、誤魔化しがきかなくなる。

−では、ハイライツさんが今後目指すこと、ビジョンを教えてください。

下川:デザイナーって、昔と比べると、すごく価値が下がっていると思うんですよね。自分の母校は美大なんですけど、久々に行ってみると、先生が悩んでたりするんです。昔だったら卒業生が広告代理店や企業の宣伝部とかにアートディレクターとして入れましたけど、今はもうデザインの基礎を勉強をしていないけど頭が良い人に、そのポジションを奪われちゃってるらしいんですよ。

中西:なるほど。今の時代、デザインの意味が広くなってきているし、デザイナーに期待されることが広がっていますよね。確かにグラフィックの勉強をしていなくても、「デザイナー」って名乗れますもんね。

下川:そうそう。だからそうした中で、僕は今後、デザイナーの価値をもっと高めていきたいと思っているんです。テンプレートを使ってデザインをすることが誰でもできる時代だからこそ、その一歩上のクオリティへ持っていくのが今のデザイナーの仕事だと思うんですよ。誤魔化しがきかない時代になっていくんじゃないかなって。

highlights7

有方:だからこそ、この時代にデザインで生き残っている会社って、本物ですよね。

—そうかもしれませんね。だからこそ、ハイライツさんがたくさんのクライアントから評価を得ていると。

下川:いやはや、ありがとうございます(笑)。ただ、クライアントのブランディングだけじゃなくて、自分たちのブランディングも頑張らないといけないですけどね(笑)。

中西有方:たしかに(笑)。