Special 特集・PR

クリエイターの幸せって何だ? 30周年の制作会社が探す「働きやすさ」とは

株式会社エフアンドエスクリエイションズ

クリエイターがのびのびと活躍できる制作会社とは? 「クリエイターのしあわせ」を追求するべく変化を遂げてきたのが、設立30周年を迎えるエフアンドエスクリエイションズ(以下、F&Sクリエイションズ)だ。変化のきっかけをもたらしたのは、2017年入社のクリエイティブディレクターである栗原勲さん。「クリエイターの働きやすさ」を追求するにいたった想いを、栗原さんと、おもにWEBサイト制作を手がけるアートディレクターの井上寛教さん、安保毅彦さんに聞いた。

取材・文:笹林司 撮影:丹野雄二 編集:立花桂子(CINRA)(2019/10/18)

「クリエイティブの責任があいまいな文化」を終わりにしたい。29年目の決断

—広告制作会社のF&Sクリエイションズは、おもにどのような案件を手がけているのですか?

栗原:グラフィック広告や販促ツール、WEBサイトの制作をメインに、企業のブランディングも手掛けています。その根底にあるのは、「クライアントの悩みをデザインで解決する」ということ。社内にはクリエイティブディレクターやデザイナーのほか、コピーライターもいるので、「これはできません」というものはほとんどありません。

F&Sクリエイションズ クリエイティブディレクター / コピーライターの栗原勲さん。2017年に入社し、同社の制作部に変化をもたらした立役者。「インプットの時間も大切にしていて、月に1回、陶芸や映画鑑賞など、やりたいことをやる自由時間をクリエイティブの全メンバーに設けています」

F&Sクリエイションズ クリエイティブディレクター / コピーライターの栗原勲さん。2017年に入社し、同社の制作部に変化をもたらした立役者。「インプットの時間も大切にしていて、月に1回、陶芸や映画鑑賞など、やりたいことをやる自由時間をクリエイティブの全メンバーに設けています」

栗原:通常、制作会社は広告代理店から依頼を受けて制作することが多いと思います。ですが、弊社は基本的にクライアントとの直取引き。直接やり取りしながら適切なアウトプットを探す制作スタイルが、大きな特徴といってもいいでしょう。

—会社はどのような体制になっているのですか?

栗原:大まかに営業(プロデューサー)と制作に分かれています。全社員30人超のうち、20名が制作部のクリエイターですね。制作部は、コピーライターなどが在籍しているプランニング中心の部署と、デザインを中心に行う部署に分かれていて、両方ともアイデア出しに参加します。

—実際の制作は、どのように進めるのですか。

栗原:営業(プロデューサー)が案件を受注したら、まずはぼくに話がきます。そしてぼくがプロジェクトのリーダーとなるクリエイティブディレクターを指名し、そのクリエイティブディレクターがアートディレクターやプランナー、コピーライター、フォトグラファーといった制作スタッフをアサインしていくのです。案件ごとにプロジェクトチームを組んで、ワイワイと仕事を進めていますね。

—安保さんと井上さんは、どのようなお仕事をされているのですか?

井上:ぼくはアートディレクターとして、デザインの部署に所属しています。おもに担当しているのは、WEBサイトのデザイン。最近でいうと、丸山珈琲さんのブランドサイトとECサイトのリニューアルを担当させていただきました。

F&Sクリエイションズ アートディレクター / グラフィックデザイナー / WEBデザイナーの井上寛教さん。知り合いの紹介をきっかけに、2018年からジョイン。「これまでも媒体をなるべく限定せずデザインに携わってきたので、アウトプットを限定しないところもこの会社の魅力でした」

F&Sクリエイションズ アートディレクター / グラフィックデザイナー / WEBデザイナーの井上寛教さん。知り合いの紹介をきっかけに、2018年からジョイン。「これまでも媒体をなるべく限定せずデザインに携わってきたので、アウトプットを限定しないところもこの会社の魅力でした」

安保:ぼくもアートディレクターとWEBデザイナーを兼任していて、会社がWEBサイトの制作を始めたタイミングで入社しました。UI・UXデザインやフロントエンド開発を受け持つこともあります。

ぼくが入社した2013年当時の会社は、いまと少し違う雰囲気だったんですよ。

株式会社エフアンドエスクリエイションズ アートディレクター / WEBデザイナーの安保毅彦さん。今回の参加者のなかではもっとも年次が長く、WEB事業の立ち上げにも携わる

株式会社エフアンドエスクリエイションズ アートディレクター / WEBデザイナーの安保毅彦さん。今回の参加者のなかではもっとも年次が長く、WEB事業の立ち上げにも携わる

—どのような雰囲気だったのですか?

安保:じつはこれまでは、クリエイティブの責任を誰が持つのか、あいまいな文化がありました。デザインやコピーライターの原稿もまずは営業がチェックし、修正を入れる。クリエイターがクライアントと直接会うことはなく、ヒアリングや確認もすべて営業に任せきり。柱となるコンセプトを立案したり、クオリティーコントロールをしたりする人間がいなかったのです。

栗原:もちろん営業(プロデューサー)も優秀なのですが、コミュニケーションのすれ違いが起きて、クライアントの意向の伝達に誤解があったり、担当者の好みだけで判断したりするケースも生まれていました。そういうつくりかたをしていると、クリエイターのモチベーションは上がらないし、なによりスキルが身につきません。

井上さんが手がけた、丸山珈琲のブランドサイト(画像提供:F&Sクリエションズ)

井上さんが手がけた、丸山珈琲のブランドサイト(画像提供:F&Sクリエションズ)

—世の中に数多ある制作会社のなかでは、珍しくない話かもしれませんね。

栗原:30年近くそのやり方で実績を出してきているだけに、変えるべきかどうかは悩ましかったですね。

ただ、これからは単純にデザインをつくるだけの仕事は、機械でもできる時代になるでしょう。そのときに価値のある会社として生き残るためには、企画でもデザインでもコピーでも、高いレベルのアイデアや表現が必要になると思います。それによって、世の中を動かし、社会をよりよくしていくのがクリエイティブの使命。「クライアントが満足するものをつくるだけ」のところで留まっていては、そこまでたどりつけません。

代表もそこを危惧して、会社やクリエイティブをもっと良くするためにはどうしたらいいのかをずっと考えていたそうです。そういった背景もあり、ぼくが2017年に入社したのをきっかけに、制作部のやり方や組織づくりを全面的に委ねてもらいました。

まずは会社自体をリブランド。社名の「F&S」に込めた意味とは?

—具体的には、会社をどのように変えていったのですか?

栗原:制作会社としては当たり前のことですが、クリエイティブディレクターを立て、クリエイティブの責任を制作部が取るようにしました。

それから、社員の意識を変えるために、会社自体のリブランドにも取り組みました。社名はそのままですが、CI(コーポレートアイデンティティー)を変更し、名刺などのデザインも一新。あとは、スローガンの作成ですね。

社名の「F&Sクリエイションズ」の「F&S」とは、じつは代表の思い入れがあった土地である福岡と札幌の頭文字だったんですよ(笑)。出発点が思い入れだったとしても、もっと会社のマインドを深掘りして、社名を通じて社外の方々に思いを伝えたい。そこで、FとSから始まる単語を片っ端から調べたんです(笑)。

安保:代表は「FLEXIBLE(フレキシブル)&SPEED(スピード)はどうだ」と言っていましたね。しかし、ぼくたちが選んだのは「FELICITY & STANDARD(フェリシティ&スタンダード)」です。

—どのような意味が込められているのですか?

栗原:直訳すると「幸福と標準」ですが、スローガンとしては「幸福をスタンダードに。」という意味を込めました。2017年に新たに策定した経営理念「お客さまの期待を超える品質を常に提供し、世の中を豊かにする製品・サービスを正確にとらえ、確実に広めることで、関わるすべての人をしあわせにします」をひと言で置き換えたものでもありますし、「私たちがつくるものこそスタンダードだ」という意気込みでもあります。

Next Page
クリエイターが制作に集中するためには、安定した生活も必要

この企業で現在募集中の求人