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目指すはアジアNo.1。eスポーツも手がける映像会社が描く将来像

有限会社クー

海外では市場規模が年々拡大し、新たな産業として定着しつつあるeスポーツ。日本でも少しずつ注目を集め、今後伸びしろのある分野とされている。そんななか、映像制作を行う有限会社クーは、2017年からeスポーツ事業を手がけている。 同社はこれまで、音楽やアニメ・ゲームなどのエンターテイメントを中心とした、テレビ番組制作、MV、インターネット配信など幅広く手がけてきた。代表を務める河合真一さんは、自社のものづくりに対する姿勢を「派手ではないけど堅実」と表現する。これまで培った知見は、eスポーツ事業にも活かされているという。だが、そもそもなぜクーはeスポーツを始めたのだろう? 疑問を河合さんにぶつけてみた。

取材・文:村上広大 撮影:有坂政晴(STUH) 編集:服部桃子(CINRA)(2019/09/24)

「いずれは日本にも波が来る」。時代を先取り、eスポーツ事業を始めた

MVやテレビアニメのPV、舞台のVRコンテンツの制作を手がけるクー。既存のメディアをフィールドに、質の高いコンテンツを生み出し続ける彼らが、いま特に注力しているのがeスポーツ事業だ。日本ではまだ大きな波は来ていないが、海外ではプロリーグが発足されるなど、熱狂の渦を巻き起こしているという。

河合:数年前、会社をどう発展させていくかを考えているなかでeスポーツの存在を知りました。その当時、日本ではまったく普及していなくて、ネットニュースに「eスポーツとは何?」みたいな記事が書かれている程度。その一方で、アメリカや韓国、ヨーロッパなどでは、すでに一大産業になっていたんですね。そういう世界の流れを考えると、いずれは日本にもこの流れがやってくるだろうと思いました。それで自分たちなら何ができるかを考えて、動き出すことにしたんです。

代表 河合真一さん

代表 河合真一さん

とはいえ、一言でeスポーツといってもやることは無限にある。しかも、当時はeスポーツに精通しているスタッフが社内にいるわけでもなかった。そこで、まず何から始めるべきかリサーチを行ったという。

河合:自分たちに何ができるかは、やってみないとわからないということで、最初の1年はとにかくいろんなことに挑戦しました。まずはクーに在籍している韓国人スタッフに協力してもらって、韓国でヒアリングを行いました。それから大会を観戦したり、国内のプロゲーマーに協力してもらって大会に参加したり、逆に大会を主催してみたり。あとはゲーム実況の配信もしましたね。そのなかで、自分たちがeスポーツに関わるのであれば、これまで行ってきた取り組みの延長線上にあることに着手しようと決めました。

たとえば、ゲーム実況の配信であれば、これまで培ってきた映像制作の技術を応用できるし、「むしろクーの得意分野です」と語る。そこで河合さんは、プロゲーマーたちの配信をサポートする体制を徐々に整えていった。

河合:自分たちが配信者になれればよかったのですが、それは別のスキルが必要になってくるので無理だなと諦めました。それよりもゲーム実況を配信したい人たちをサポートするほうが向いていると思ったんです。現在は、映像配信に必要な技術やノウハウの提供をしています。

クーが所有する配信設備を完備した撮影スタジオ「LST -Live Streaming Tokyo-」

クーが所有する配信設備を完備した撮影スタジオ「LST -Live Streaming Tokyo-」

eスポーツは「いまがチャンス」。ゆくゆくは国内リーグ発足を目指したい

クーがeスポーツ事業において取り組んでいるのは、それだけではない。現在はeスポーツの国内リーグ発足に向けて調整を進めているという。

河合:世界ではゲームメーカーが主導で、大小さまざまな大会を開催しているのですが、日本だとそういう動きがまだまだ少ないんですよね。ゲームは家庭で遊ぶものという認識が強く、そこから脱却できていない印象があります。それを変えていきたい。じつはこの秋、大学生たちによる国内リーグを実現しようとしていて、そのために京都大学の大学院生と一緒に「学生eスポーツ連盟」を立ち上げました。

こうした動きを活発に行うことで、日本全国の大学から参加者を集めたいと河合さんは構想を語る。そしてゆくゆくは海外の学生リーグとも連携を取り、ワールドカップを開催したいという。

河合:高校生対抗の大会や、社会人の大会などもありますので、そういったところとの連携も不可能ではないと思っています。特にいまは黎明期なので、さまざまな可能性が考えられる。地域ごとにスポンサーを募ってリーグを発足して、日本チャンピオンの座を競い合うとかも面白いですよね。地方自治体で大会を開催したいけどノウハウがないとなれば、運営のサポートも全面的にバックアップしたいです。

現在は河合さんを含めて3名の社内スタッフと外部クリエイターで動いているが、これからさらに人員を配置して注力していく予定だと語る。

河合:現在はさまざまな映像制作会社があり、飽和状態ともいえます。特に東京の会社のクオリティーはどこもかなり高く、そのなかでNo.1となることは簡単ではありません。でも、日本を中心にアジアから海外に目をむけることで、われわれがeスポーツ事業でトップになれる可能性もあると思っていて。まさにいまがチャンスなんです。将来的には、自社でeスポーツの映像コンテンツを持ちたいし、ゆくゆくは、アジア圏を巻き込んださまざまなリーグもつくりたいと考えています。

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