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二人一組でしか入社できない「新卒コンビ採用」のアソブロックってどんな会社?

アソブロック株式会社

企業のブランディング、採用活動支援、マーケティング支援、イベント企画、幼稚園支援など、さまざまな事業領域で、「ものづくり」と「プロデュース」を手がけるアソブロック。ダブルワーク推奨、勤務時間などの社内ルールなし、年俸は社員が自分で決める自己申告制であるなど、働き方や制度においても世間の常識や型にはまらない、ユニークな会社だ。そんな彼らが5年ぶりに新卒採用を行うという。もちろん、採用方式は“普通”ではない。なんと、二人一組でないと内定を出さないという「コンビ採用」がコンセプトだ。さっそく、アソブロック代表取締役の団遊さん、取締役・プロデューサーの南木威範さん、広報のやまさき薫さんにお話を伺った。

取材・文:岩井愛佳 撮影:中村ナリコ(2016/3/9)

二人一組でしか採用しない、その理由とは?

アソブロックは、代表取締役の団遊さんが2003年に設立したプロデュースや編集を主業務とする会社だ。そんなアソブロックが、2017年度の新卒採用でユニークな取り組みをしているという。その名も「コンビ採用」。応募は二人一組でしかできず、内定も二人一組でしか出さない。どちらかひとりが採用基準を満たせば、二人まとめて採用。ただし、どちらかが辞退したら、もうひとりも辞退となる。

団:コンビ採用をすることに決めた理由は3つあります。1つはライバルがいたほうが成長を加速させてくれるから。当社は一番若い社員でも新卒と6つも年が離れてしまうので、どうしてもライバルが作りにくいと感じてしまうでしょう。だから良きライバルと呼べる者同士で入社してほしいのです。2つ目の理由は、ひとりでは“新しい風”を起こしにくいから。アップルからマクドナルドを経て今はベネッセの社長をされている原田さんのような有名な経営者でも、他の会社に移るときは必ず側近を連れていくもの。二人だったら、ひとりよりも自由に動きやすいだろうと考えました。

現在、アソブロックの社員は、さまざまな関わり方のメンバーを含めて十数名。少人数の会社だからこそ新卒二人でもその存在感は大きくなる。お互いに切磋琢磨し合い、尚かつその勢いが既存の社員にも良い刺激となることを目論んでいるそうだ。

代表取締役 団遊さん

代表取締役 団遊さん

団:最後、3つ目の理由は、ひとりでも誰かに推薦される人に来てほしいから。ものづくりは自分ひとりでやる作業も多いけれど、仕事を進める上では、たくさんの人の協力を得ることが必要です。だからこそ、人に信頼される、認められるパーソナリティを持った人物を求めています。二人一組で応募するなら、少なくとも相棒に認められていますよね。それが大事なんです。

この斬新な採用方式に踏み切った理由を聞くと、確かに納得のメリットばかりが感じられる。しかし前代未聞の「コンビ採用」、一体どんな人が採用に至るのだろう。

団:例えば、「いつか一緒に事業やりたいね」といっている友達同士がいたら、それは大歓迎ですね。それぞれ社会に出るとすれ違い、バラバラになってしまうことはよくある。それなら、二人とも採用するから、アソブロックで実現したらいいと。でも、たとえばコンビ採用で相棒にフラれちゃった人同士で新たにコンビを組んで受けてもルール違反ではない(笑)。そういう機転がきく、ちょっとずる賢い人も向いているかもしれません。

しかし、斬新な制度ゆえ、もしかすると内定を出せないなんてリスクもあるのでは……?

団:コンビは運命共同体だと考えているので、当社の内定をもらっても、ひとりが他の会社に行きたいと思ったら、相棒の人生も変えることになるわけです。20代前半で非常に大きな決断を迫られる。それも人生だなと。この採用を通し、自分の生き方を真剣に考えるきっかけにしてもらえたら、とも考えています。

過去には「じゃんけん採用」「総選挙採用」も。なぜユニークな選考を続けるのか?

コンビ採用だけでも十分ユニークだが、これまでも、一般的な固定概念にとらわれない採用活動を行ってきた。例えば、2007年にはじゃんけんで3回勝ち続ければ無条件で内定が決まる「じゃんけん採用」を実施し、大きな話題となった。書類選考や面接は一切なし。スタッフ2名を経て、最後に社長の順番にじゃんけんし、すべて勝ったら採用に。広報担当のやまさきさんと、当時じゃんけんの「第一関門」として応募者に立ちはだかった南木さんにもお話を伺った。

やまさき:当時は「運も才能のうち」ということで「じゃんけん採用」という方法を打ち出したんです。実際に内定は出したんだけど、一度は辞退されたんですよね(笑)。

南木:そうでしたね。結構多くの人が「いくらじゃんけん採用とは言っても……。」と机の下から履歴書を出してきました。でも「いえ、履歴書は結構です」と、頑にじゃんけんだけにこだわって(笑)。最終的に勝ち進んだ人は唯一、本当にじゃんけんだけをしに来た人でした。最初から、こいつは勝ち抜くぞという予感がありました。予感は的中し、内定に至ったのですが、今度は向こうから逆に「他に決まっている仕事があるので結構です」って断られて(笑)。

取締役・プロデューサー 南木威範さん

取締役・プロデューサー 南木威範さん

団:でも、その彼が1年後に改めて入社してきたんです。最初はこいつ大丈夫かと思いました(笑)。人と目を合わせないし、仕事中に寝ているし。おまけに机の上はカップラーメンのゴミが散乱していましたから。でも、コピーライティングの才能はありましたね。その強みを伸ばしてあげようと考え、適した仕事をアサイン。時間はかかりましたが、その後、見違えるように実力をつけていきました。

他にも、「会社」が選ぶのではなく「応募者」同士が投票し合って選考を行う「ASB(アソブロック)総選挙採用」を実施した年も。周囲をあっという言わせる独特な採用活動は、他社の人事からも注目されている。

団:じゃんけん採用のときは、ユニークな採用をして話題になれば、という考えがあったのも事実。実際、さまざまなメディアで取り上げていただき、ラジオのDJが「ニートみんなでアソブロックに応募しよう!」と呼びかけているのを聞いたことも(笑)。でも、応募者が殺到してもそれはそれで対応しきれないので、近年は、応募者側にもきちんと自身の仕事観とのマッチを吟味してもらえるような採用活動を意識しています。今回のコンビ採用も、仮に内定に至らなくても、選考に関わるだけで成長に繋がる気付きや「働く」ということについて真剣に考えるきっかけを与えられたらいいなと。そういう意味でも、ぜひ、いろんな学生に応募してほしいなと思います。

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アソブロック流! 新卒社員の育て方